PCや周辺機器のほか、家庭向けの衣類ケア家電「LG Styler」、空気清浄機「LG PuriCare」シリーズなどを展開するLGエレクトロニクス・ジャパンが、新たな家電を日本に投入しました。衣類を乾かし部屋を除湿する「LG PuriCare 衣類乾燥除湿機」2モデルです。

LG PuriCare 衣類乾燥除湿機。左が除湿能力17L/日の「DD177QSE0」、右が19L/日の「DD197QEE0」

「LG PuriCare 衣類乾燥除湿機」は、梅雨・花粉シーズンの部屋干し、脱衣所・水回りの除湿、暖房時の結露対策など、住まいの湿気を取りながら、付属アタッチメントで衣類や靴も除湿できるアイテム。

ラインナップは定格除湿能力が19L/日の「DD197QEE0」と、17L/日の「DD177QSE0」の2モデルで、DD197QEE0は量販店でも売る一般モデルでベージュカラー。DD177QSE0はLG直販サイト限定販売するシルバーカラーとなっています。

発売は7月3日、価格はオープンで、店頭予想価格はDD197QEE0が85,000円前後、DD177QSE0が80,000円前後の見込みです。

製品は、人が立ったとき腰の高さに上部のハンドルが来る高さ。部屋に置くとそれなりに存在感が出そうだ

2モデルとも、シリンダーが2つ付いたデュアルインバーターコンプレッサーを内蔵し、取り込んだ空気を冷やして水滴を排出することで除湿する仕組み。乾燥剤とヒーターを使うデシカント式と比べて消費電力を抑えた運転が可能です。

電気代の目安は、除湿能力19L/日の「DD197QEE0」を使った場合で、1時間約9.2円。また、搭載するデュアルインバーターコンプレッサーには10年の保証が付いています。

運転モードは部屋干しの乾燥時間をスピーディに行う「ターボ除湿モード」をはじめ、スマート除湿/音ひかえめ/乾燥キット/衣類乾燥と多彩なモードを搭載。タンク容量は5Lと大きく、こまめに捨てる必要がないのはうれしいポイント。タンクにはハンドルが付き手軽に取り外しできる点も魅力です。市販の内径16mmホースを背面に取り付ければ、24時間除湿できる連続排水も行えます。

DD197QEE0の操作パネル

DD177QSE0の操作パネル。除湿能力とカラーを除く基本機能は同じだが、操作パネルのデザインにも違いがある

本体背面。上部のホースは靴の乾燥やクローゼットの除湿につかうもので、着脱可能。中央にある小さな穴が連続排水ホース用の穴だ

連続排水ホース用の穴を拡大したところ。穴の奥にあるホースと、市販の内径16mmホースをつないで水を排出する

このほかの注目ポイントは、左右両方の靴を除湿できるY字型の「シューズドライYホース」と、クローゼットや引き出しで衣類の隙間に挿し込める「クローゼットドライTホース」といったパーツが付属すること。部屋だけでなく、靴やクローゼット内部の水分も梅雨の時期に合わせて集中的に乾燥、除湿できます。

左がクローゼットの除湿をおこなっているところ、右が靴を乾燥しているところ

クローゼットドライTホースと、シューズドライYホースが付属する

クローゼットドライTホースはクローゼットやタンスに収納した服の隙間に挿し込んで除湿

Y字のシューズドライYホースは靴の左右に入れ込む

除湿器といえば、内部に溜まった水から細菌が繁殖したり、いやな臭いが発生したりしないかも気になるものですが、「LG PuriCare 衣類乾燥除湿機」には内部を清潔に保つ機能が3つ用意されています。

1つは細菌を99.99%除去できるUV LEDライトを内蔵すること。送風ファン部分に照射することでファンを除菌し、きれいな風を送り出します。もう1つが、電源を切るたびに内部に残った水を5分間自動で乾燥する機能で、いやな臭いなどの発生を抑えます。加えて、風と共にイオンを発生させる機能も搭載しました。

本体は人の腰ほどの高さがあり、上部にハンドルを搭載。部屋の間を移動しやすいよう360度回転する4輪キャスターを備え、片手でも軽く動かせます。下部に配置した5L容量のタンクは透明で、除湿量を一目でわかるようにしたそう。満水時にはタンク内側のライトで排水タイミングをお知らせします。

本体上部には風を吹き出す送風口と、送風方向を調整するルーバーを搭載。上に干した洗濯物に効率的に風を当てて乾燥できます。

透明な水タンク。どの方向から見ても除湿量がわかるデザインを工夫したという

ハンドルを引くと軽い力で外すことができる

本体とタンク部分

上部には取っ手を備え、送風口にはルーバーも配置した

もちろん、LGの家電を管理・操作できる「LG ThinQ」アプリにも対応します。家庭のWi-Fiにつなぐことで、スマートフォンから電源オン・オフ、動作モード設定、消費電力のチェック、タイマー設定、湿度・タンクの水量などを、外出先から確認できます。

LG ThinQの操作画面。電源オンオフのほか、風量調節や切タイマー設定、ファンを除菌するUVnanoライト照射設定などが行える

運転モードも選択できる

発表会で見た実機は、ベージュカラーの「DD197QEE0」が特に上品な印象でした。前述の通り、腰の高さほどまである本体は、部屋のサイズによってはやや存在感が出るかもしれません。ただ、軽い力で動かせるので、普段は部屋に置いたテーブルの下にしまっておき、外出時に部屋の中央まで引っ張って稼働させる、といったようにフレキシブルに動かして稼働できそうです。

LGでは、家計に優しく使用できる点、19L(1日の最大除湿能力)たっぷり除湿できる点、5Lの大容量タンクを搭載している点、靴の集中乾燥ができる点、インバーターの保証がついているという点が「LG PuriCare 衣類乾燥除湿機」の魅力とアピール。ベージュカラーの「DD197QEE0」は量販店などで販売を予定しているので、気になった方は発売日となる7月3日以降にぜひチェックしてみてください。