日曜日(29日)の英国各紙は、こぞってリバプールのMFスティーブン・ジェラードの写真を掲載し、「ラファエル・ベニテス監督との間に確執発覚」と銘打った記事を掲載。その内容は、「ジェラードが、本職の中盤センターでなく、右サイドでのプレーを強いるスペイン人監督にウンザリしている」というもの。さらに、指揮官との関係悪化に乗じたレアル・マドリーが、リバプールの大黒柱を獲得すべく、すでに動きを見せているとも伝えた。

 この報道を見たベニテスは、噂を一蹴。『スカイ・スポーツ』の取材に対し、新聞各紙の取材姿勢を非難した。

「新聞の書くことには、もう驚かないよ。彼らは、つねにネタを追い求める連中だ。それに、我々も彼らのやり方にはもう慣れた。今はとにかく、次のボルドー戦(31日のチャンピオンズ・リーグ)に向けて集中するだけ。スティービーがクラブに不満を持っているという者には、昨日(28日のアストン・ビラ戦)のパフォーマンスを見てもらいたい。彼が満足しているのは明らかだった。それは、試合の前後でも変わらない」

 さらに、「彼とは頻繁に話をしている。本当にクレイジーな噂だ。わたしはチームのキャプテンを売る気などない」と、厳しい口調で締めくくったベニテス。クラブの象徴とも言えるジェラードとの確執報道に、怒りを通り越し、あきれ果てた様子だった。