塚本堅一氏がYouTubeチャンネルに出演 ※写真はイメージです(naka/stock.adobe.com)

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 2016年1月に危険ドラッグの所持および製造で逮捕され、有罪となった元NHKアナウンサー、塚本堅一氏が24日、配信のYouTubeチャンネル「街録ch〜あなたの人生、教えてください〜」に出演。薬物との出会いから逮捕に至るまでを詳細に語った。

 塚本氏が使用した危険ドラッグはラッシュと呼ばれるもの。「僕が若いころは特に薬物とも言われていなくて、揮発性の化学薬品みたいなもの」で「鼻から吸引すると、数分くらいちょっとホワッとした感じになる」と効果を説明した。

 当時は違法とされていなかったため、「普通に売られていた」という。「クラブで気分を高揚させるためとか、サーファーの人が体温を上げるために使っていた」といい、自身は、男性と性交時に使用していたことを認めた。

 しかし、その後にラッシュは違法薬物に指定。塚本氏も使用していなかった。しかしある日、「『みなさんが昔使っていたラッシュを合法な使い方にする方法を開発しました』というサイトを見つけた」。そこには、合法な薬物にする方法が書かれていたという。

 その後、2015年に沖縄から東京に転勤。「今なら作れるかも」と初めて購入した。レターパックで送られたキットに従って、入っていたものを混ぜると、できあがり、それを使用すると「一気に酔っ払った感じになり、心臓がバクバクし、浮遊感もあった」という。

 本当に合法だと信じて、本名で購入していたという塚本氏。だが実際にはサイトは、厚労省の麻薬取締部がマークされており、「これ買っているやつ、NHKのアナウンサーじゃね、みたいなのはあったみたい」とも話した。

 逮捕されたのは2016年1月。休日の朝、自宅で過ごしていると呼び鈴が鳴った。

 「のぞき穴を見ると、スーツを着た大勢の人がいて『どなたですか?』と聞いたら『役所のものです』と。『どういう用事ですか?』と聞いても何も言わないので、開けたらそのまま、ドッと流れ込んできて…」。

 現役NHKアナの薬物逮捕という衝撃ニュースを自らアナウンスした。詳細に説明した理由を「こうやって捕まる人がいるというのをちゃんと言っておかなきゃな」と語った。

 塚本氏は、NHK時代は、夕方5時の「ニュース シブ5時」でリポーターを担当していた。