「とてもステキ」「生身がいいなぁ」しまむらが起用した「AIモデル」に集まる賛否 企業にとって「メリット」も
《小さいころからの夢だったモデルさんになれました やっとスタートに立てたのでこれから活躍できるよう頑張ります!!》
全国に約1400店を展開する衣料品販売チェーン「しまむら」が、5月23日に下高井戸店を新しくオープンした。上記のあいさつとともに、広告モデルに起用されたのは20歳の女性。じつは彼女、生成AIで制作されたファッションモデルなのだ。
「瑠菜」という名前で活動する彼女は、「20歳の服飾専門学校生」という設定。5月15日にしまむら公式InstagramアカウントがAIモデル起用の発表をおこない、瑠菜のInstagramアカウントも開設された。
「2023年には、大手飲料メーカーの伊藤園が、新商品発売のCMにAIモデルを起用し、世間で『この女性は誰だ?』などと話題を呼びました。CMやドラマに起用したタレントのスキャンダルが報じられると、企業にとっても大きなダメージとなることがあります。しかし、AIモデルならそのような心配はないので、企業にとってもメリットといえるでしょう。AIモデルは、これからも広まっていくと思います」(広告代理店関係者)
Instagramのコメント欄では、
《えっこれAIだったの!?可愛い人だなと思った〜》
《とてもステキです》
《全然AIっぽくない! 言われなきゃわからなかったよ〜!》
と、さっそくファンになる人が急増。しかしその一方で、こんな声が……。
《AIがどんなに綺麗だとしても生身の人間のモデルさんがいいなぁ…》
《もう人間のモデルは切っていくの?》
《AIにする意味あるのかな》
しまむらは、AIファッションモデルを起用した理由について、産経新聞の取材に「人間のモデルを起用すると、撮影から広告までに時間がかかり、スピード感で課題があった」と回答している。
「AIに取って代わられる仕事」がしばしば話題になるが、ついにモデル業界にも、その波がやってきたということか。