【山口天気 夕刊5/21】南西諸島が梅雨入り…山口県も今週後半は空気に湿気増える見込み 雨量多めの梅雨~猛暑の夏への準備も着々と!
きょう21日(火)も県内は安定した晴天の一日で、山口と広瀬で前日に続く2日連続の気温30度以上の真夏日となったほか、玖珂でも真夏日を観測。また、防府、岩国、柳井、安下庄と瀬戸内側の地点で今年一番の暑さとなりました。
一方で日本列島は南から雨の季節へ…きょう21日(火)、沖縄地方、奄美地方の梅雨入りが発表されました。いずれも平年より遅い梅雨入り発表ではあったものの、宮古島地方で一時大雨警報が出るなど、いきなり梅雨は最盛期の様相となっています。
南西諸島に横たわる「梅雨前線」は、今週後半はわずかですが北上の兆しがあります。県内は大きな天気の崩れにはならないものの、少々雲が目立つタイミングがあるほか、南から湿った空気が入りやすくなることで、これまでのカラッとした暑さから、少々ムシムシ、ジメジメ空気へ体感が変わっていく、と見込んでいます。
湿気の多い不快指数が上がる暑さの季節が徐々に迫ってくることを踏まえて、今のうちのカラッとした空気を、衣替えや布団干し等、有効活用を心がけていきましょう。
あす22日(水)の県内は、やや薄雲が目立つ空となりそうですが、日差しはまずまず十分届き、お洗濯などは問題なしの穏やかな天気。日中の気温は30度には一歩届かないものの、多くの所で25度以上の夏日にはなり、昼間は半袖の服装で、ちょうど過ごしやすいくらいとなるでしょう。
木曜日は、やや雲は多い天気ですが大きな崩れはなく、金曜日、土曜日は再び日ざし十分。一方で、今週前半より南から流れ込む湿気が多くなり、空気はムシムシ・ジメジメ感が次第に増してきそうです。日曜日はゆっくり天気は下り坂に向かっていき、来週前半は一時的にやや強く雨が降る可能性があります。
そして気象台からは、梅雨から夏の天候の見通し、3か月予報が発表されました。注目すべき特徴としては、気温は平年並みか高めで高温傾向が続く気配であることと、梅雨の時期である6~7月で、降水量が平年並みか多め、というところです。
南米沖の海面水温が平年より低くなる「ラニーニャ現象」の発生が、これから見込まれることが予報の主な根拠で、そうなると夏の高気圧が例年より日本への張り出しが強く、梅雨の時期は、梅雨前線が度々日本付近に北上しやすくなり、西日本でも度々大雨に注意、梅雨明け後は、がっちり夏の高気圧に覆われて猛暑に注意、という見通しです。
ざっくりとした見通しではあるものの、梅雨~夏本番の準備は着々と進めておきたいところです。
大雨の際の避難経路、場所など防災行動の確認や、夏に大活躍となるエアコンの動作確認は、天気が落ち着いているうちに行っていきましょう。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)