浦和が異例の声明…なぜ? 韓国誌が見解「多くの懲戒を受けた」「事前に防止するため」
16日に浦和が「浦和レッズサポーターになりすました人物に関する注意喚起」の声明を発表
浦和レッズは5月16日、「浦和レッズサポーターになりすました人物に関する注意喚起」と題した異例の声明を発表。
海外でも話題になっているようだ。
浦和によると、1か月前ほどより浦和が出場していない試合を含む試合会場や周辺で特定のサポーターグループに所属するサポーターであるという虚偽の事実を言明しながら迷惑行為とも受け取れる言動をとる人物の存在が確認されているという。
こうした事実を受けて浦和側は「競技運営本部が中心となり、当該人物への接触、当該人物に名前を使用されたサポーターグループとのコミュニケーション、Jリーグおよび対戦するJリーグクラブとの情報共有等を通じ、違反事案の発生予防に努めてまいりました」とこれまでの対応策について説明した。
なお、当該人物は現在に限らず過去においても同サポーターグループに属した事実はないという。
現状は明確に「試合運営管理規程」に抵触しているものはないとするものの、「そうした事態に発展するリスクが高いと判断し、本報を発信させていただくことといたしました」とクラブ側は危機感を募らせている。
「弊クラブでは引き続き、違反事案の発生予防に努めてまいりますが、今後、当該人物による試合運営管理規定違反行為が確認された場合には、適時適正且つ毅然とした対応を行ってまいる所存です。みなさまにおかれましては、当該人物に限らず、迷惑行為者による挑発等には反応せず、そうした行為を見かけた際にはお近くのセキュリティスタッフやクラブスタッフへお声がけくださいますようお願い申し上げます。浦和レッズ全体で、『安全・快適で熱気ある満員のスタジアム』を実現してまいりましょう」
こうした異例の声明が発表されると、韓国サッカー専門誌「ベストイレブン」も反応。「日本の強豪、浦和の奇妙なお知らせ」と触れている。同メディアは「浦和はここ数年間、ファンの過激行為のため、さまざまな事件に巻き込まれ、多くの懲戒を受けた。特に、相手の挑発に憤りを抑えられず、暴力事件に発生するケースもあり、事前にこれを防止するため、このような告知を出したものと見られる」と、声明に至った経緯を考察もしていた。(FOOTBALL ZONE編集部)