浦和が京都に3発快勝【写真:Getty Images】

写真拡大

J1リーグ第14節で京都サンガF.C.と対戦

 浦和レッズは5月15日のJ1第14節で京都サンガF.C.をホームに迎え撃ち、3-0の勝利を収めた。

 浦和は前節のアルビレックス新潟戦に勝利、今季初のリーグ連勝を飾った。そのゲームの終盤に疲労を見せて足をつっていたスウェーデン代表MFサミュエル・グスタフソンを中3日のゲームで登録メンバー外とし、その位置にはMF安居海渡が起用された。一方の京都は試合前の時点で勝ち点9の17位と、浮上のきっかけをつかみたい中でのゲームとなった。

 序盤から浦和が後方からつなぐ場面で京都はプレスを仕掛けるものの、浦和につながれるかファウルになってしまう場面が目立った。次第に浦和がボール際で外して前進できる回数が増えてくると、シュートも増えた。前半30分にはFW中島翔哉のスルーパスにMF伊藤敦樹が足を伸ばして合わせたが、京都はGK太田岳志が何とかセーブした。

 それでも浦和は前半42分、この日はインサイドハーフでスタメン出場のMF渡邊凌磨からFWチアゴ・サンタナにつなぎ、その落としたボールを後方から攻撃参加した安居が低弾道の右足ミドルをゴール左スミに突き刺した。安居がスタメン起用の機会に持ち味を出して期待に応え、1-0でハーフタイムを迎えた。

 後半の立ち上がりは京都が浦和ゴール前に攻め込み、こぼれ球に反応したMF福岡慎平が決定機を迎え右足シュートを放つもゴールポストに当たって外れた。結果的に、京都はこのチャンスを逃したことが重くのしかかった。

 前半同様に浦和が京都のプレスを外しだすと後半10分、右サイドへのロングボールに素早くフォローした伊藤が相手を引き付けてパスを出すと、フリーになった渡邊が右足シュートを流し込んで2-0とリードを広げた。さらに後半23分には、ペナルティーエリア内でバウンドしたボールをプレーしようとした伊藤に途中出場のFWマルコ・トゥーリオが軽率に飛び込んでPKの判定。サンタナが狙ったPKは太田がファインセーブしたが、浦和ペースは変わらなかった。

 後半32分に浦和は敵陣でのボール奪取から伊藤がフリーのサンタナにつなぎ、太田との1対1を冷静に決めて3-0となった。全体にバラバラになってしまった京都に対して、浦和はその後もFW前田直輝やサンタナのシュートが際どくゴールを襲ったが追加点とはならず試合終了となった。これで第12節横浜F・マリノス戦(2-1)、前節の新潟戦(4-2)と合わせて3試合9ゴールと攻撃力の高さを見せつけている。

 浦和は連勝を3に伸ばして勝ち点23として、上位に肉薄。一方の京都は厳しい状況が続いている。(轡田哲朗 / Tetsuro Kutsuwada)