ルイス・ネリに6回TKO勝ちした井上尚弥【写真:荒川祐史】

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フルトンが米メディアに出演

 ボクシングの世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(大橋)の衝撃逆転勝ちに対し、過去に敗れた選手が反応した。井上は6日に元世界2階級制覇王者ルイス・ネリ(メキシコ)に6回TKO勝ち。昨年7月に井上に8回TKO負けした前WBC&WBO同級統一王者スティーブン・フルトン(米国)は、井上の将来的な階級変更について「これ以上登れない位置まで登り続けろ」と持論を展開している。

 フルトンは米専門メディア「ファイトハイプ」公式YouTubeチャンネルに出演。井上がネリから初回にダウンを奪われながら、3つのダウンを奪い返す逆転勝ちを飾った試合について語った。ボクサーの目から見て「俺はこのチャンスを逸していた」と思うようなことはあったかという質問には「いいや。そんなことは考えなかったね」と否定した。

 自身は今年6月15日(日本時間同16日)にフェザー級で再起戦を行う。世界王座を持っていれば、将来的に井上が階級を上げた際の対戦候補になるだけに、再戦の意欲について「ああ、もちろんさ。間違いなく俺の名誉を挽回したいよ。自分自身に欠点がたくさんあった」と希望した。井上は当面スーパーバンタム級で戦う方針。インタビュワーから転級の是非を聞かれたフルトンは「わからないな」としつつ、こう続けた。

「これ以上登れないところまで、はしごを登り続けろ。俺ならそうするかな。体や年齢のピークに達したと感じない限りはね。脳とか何かにダメージを受けすぎる前に止めないと。数多く打撃を受けようが受けまいが、体や脳にはダメージがあるものだから」

 すでにライトフライ級から5階級分上げてきた井上に対し、同じボクサーとして助言を送っていた。

(THE ANSWER編集部)