セリエAにちょっとした異変が起きている。25日に行われたセリエA第8節、16ゴールに及んだヘディングゴール。全31ゴールに占める比率は実に51.6%、過半数を超える珍事となった。この異変にイタリアを代表するスポーツ紙ガゼッタ・デッロ・スポルト、コリエレ・デッロ・スポルトの両紙は27日付けの紙面で緊急特集記事を掲載。両紙のデータによるとヘディングによるゴールは近年増加傾向にあり、
04−05季:201/960=21%。(ヘディングゴール/総得点)
05−06季:207/991=20.9%との数字が出ている。

95−96季は114/805=14.2%とそれほど見られなかったヘッド炸裂シーンだが、今季は第8節終了時で49/197=24.9と激増している。ドイツW杯決勝戦イタリア対フランスでもマテラッツィのヘディングゴールとジダンの“頭突き”が勝敗を分けた。守備に重点を置くセリエAで、固い錠前(カテナチオ)をこじ開けるため“頭”は欠かせない。