後半ATに決勝弾を奪った山田(中)。写真:金子拓弥(サッカーダイジェスト写真部)

写真拡大

 大岩剛監督が率いるU-23日本代表は現地時間5月3日、カタールで開催されているU-23アジアカップ(パリ五輪アジア最終予選を兼ねる)の決勝でウズベキスタンと激突した。

 すでにパリ五輪出場を決めているなか、日本は開始早々にピンチを迎える。1分、自陣のボックス手前で山本理仁がボールを奪われると、ノルチャエフにボレーを浴びたが、GK小久保玲央ブライアンがキャッチした。

 さらに9分にはショートカウンターを受けて、ノルチャエフに左足のシュートを打たれるも、ゴール左に外れた。

 徐々にボールを握れるようになった日本は、28分にようやく最初のチャンスを迎える。ペナルティエリア手前の中央で相手のパスミスを拾った佐藤恵允がミドルを狙ったが、上手くミートできない。

 41分には、ジャロリディノフのアーリークロスがそのまま流れてクロスバーを直撃。あわや失点かという場面を作られた。前半はシュートをわずか1本しか打てず、このまま0−0で終えた。
【PHOTO】松木玖生や川粼颯太らが絶妙ポージング!アジアカップを戦うU-23日本代表全選手&監督のポートレートを一挙紹介!
 後半に入り、攻勢を強める日本は52分に自陣でボールを奪ってカウンターのチャンス。藤尾翔太の横パスをもらった藤田譲瑠チマがダイレクトでミドルを放つも、GKネマトフにキャッチされた。

 65分、右サイドからのジヤノフのクロスがそのままゴールに飛んできたが、小久保が間一髪で凌ぐ。

 74分には左サイドを崩すと、川粼颯太のマイナスのクロスに山田楓喜が頭で合わせたが、枠を捉えられない。

 87分には荒木遼太郎の左CKに高井幸大が飛び込んだが、合わせられず。流れたボールに反応した細谷真大がヘッドで狙うも、決め切れなかった。

 決勝ゴールが生まれたのは90+1分、日本はボックス手前の中央から山田が左足の鋭いミドルを突き刺した。

 その5分後には、ペナルティエリア内で関根大輝がハンドを取られてPKを献上してしまう。しかし小久保がビッグセーブを見せて、ゴールを許さなかった。

 このまま1−0で勝利し、日本が2016年以来となる4大会ぶりの優勝を飾った。この結果、すでに組み合わせ抽選会が行なわれているパリ五輪のグループステージではD組に入ることに。パラグアイ、マリ、イスラエルとの対戦が決定した。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部