対戦相手の徹底マークに“かみつき”で応戦し、物議を呼んだトッテナムのFWジャーメイン・デフォーが猛省。「2度と相手選手にかみつかない」と神妙な面持ちで語った。

 前代未聞の“かみつき事件”が起きたのは、22日のウェストハム戦。前半42分に後方からMFハビエル・マスチェラーノのタックルを受けて倒れたデフォーは、このアルゼンチン代表の左腕にいきなりかみついた。しかし、主審の判定は、両者にイエローカードを提示する喧嘩両成敗。さらに、試合後のデフォーも、「本当に悪いことなら退場になっていたはずだろ?」と、悪びれる様子はなかった。

 しかし、この“かみつき事件”には、各方面から批判が集中。英政府のケイボーン・スポーツ相が、「選手には子供の手本になる義務がある」と、厳しい処分を求めるまでに発展した。この事態に、デフォーは反省の弁を述べた。

「ついカッとなって起きてしまったこと。もう二度と同じことを繰り返さないと誓うよ。これまで何枚イエローカードを受けてきたかは分からないけど、僕は普段あんなことをする男じゃない。試合に出て、点を取る。僕が望むのはそれだけだ」

 イングランド・サッカー協会からの追加処分が見送られたデフォーは、直接電話でマスチェラーノに謝罪したとも言われており、一連の“かみつき騒動”は収束に向かうはず。イングランド代表にも名を連ね、水曜日のリーグカップではキャリア通算100ゴールを達成した24歳。今後は、ピッチ上のプレーで、“かみつき”以上のインパクトを残したいところだ。