ここ最近の2試合、チャンピオンズリーグのチェルシー戦、リーガのレアル・マドリー戦で敗れ2連敗、さらには無得点と厳しい結果を残したバルセロナ。チームの大黒柱であるFWサミュエル・エトーの長期戦線離脱が影響しているといっても過言ではない。そのバルセロナが冬の移籍マーケットに向け補強を検討し始めているとイタリアの複数のウェブサイトが伝えており、インテルのブラジル代表FWアドリアーノ(24)がFWの補強候補の1人に上がっていると報じているようだ。

しかし、1.バルセロナがこれまでアドリアーノ獲得に関心を示したことはなかった点、2.イタリア紙‘Corriere dello Sport’など複数の日刊紙がライカールト監督のプランにしっかり入っているDFラファエル・マルケスかMFアンドレス・イニエスタとの交換トレードを示唆している点、2.今シーズン、アドリアーノがチャンピオンズリーグに出場していない点、4.アドリアーノが数ヶ月前からトップコンディションを取り戻しておらず、不調にあえいでいる点からこの噂の信憑性はかなり低いと考えられる。もっとも、チャンピオンズリーグに出場していないという点は、冬の移籍マーケットで獲得した場合でも、起用できるというメリットがあるが。

バルセロナが注目しているとされるアドリアーノは、ワールドカップによる肉体的、精神的疲労が癒えておらず、今シーズンは未だノーゴール。不調が続く大黒柱にインテルは1週間の休養を与えている。ブラジルに一時帰国し、リフレッシュに専念させるという特別措置をほどこした。これもインテルのアドリアーノに対する期待の現れと考えられる。アドリアーノの移籍金はおよそ2000万ユーロ(約29億9300万円)で、レアル・マドリーもロナウドかカッサーノとの交換で獲得を狙っているともされている。

単なる噂レベルで終わるのか?これからの動向に注目したい。