スキャンダル判決により「−8」ポイントスタートを余儀なくされたACミラン。開幕3連勝で借金を最短で返済したが、その後は3連続引き分け。勢いが弱まったACミランは22日のセリエA第7節、ホームでパレルモ相手に今季初黒星を喫した。

無様な試合内容に、激しいブーイングがサン・シーロに鳴り響いた。見せ場のない0−2完敗により、3勝1敗3分となったACミランは現在勝ち点「4」の14位。この非常事態打破に向け、今季から背番号「10」を着けるMFクラレンス・セードルフが立ち上がった。パレルモ戦から一夜明けた23日、会見に臨んだセードルフは「まずは自分が率先して結果を残す。他の選手達も追随してほしい」と厳しい表情で切り出した。セードルフは続けて「ブーイング?責任を感じている。ブーイングは期待の裏返しだと思っている。今のセードルフに対して、自分でもブーイングをしたいぐらいだ」と自分に渇を入れた。

天才司令塔ルイ・コスタ退団後、副会長ガリアーニに自ら背番号「10」を要求したセードルフ。アヤックス、レアル・マドリー、インテルと欧州を代表する名門で常に中心選手として活躍した熱血漢が、ACミランを連勝街道に先導する。