バルセロナのFWサミュエル・エトーは、彼自身が最も闘志を燃やす試合の一つであるレアル・マドリーとの‘クラシコ’を膝の負傷により自宅で観戦した。今にもサンティアゴ・ベルナベウに駆け付けそうな勢いで観戦していたことは容易に想像できるが、‘クラシコ’でのチームの戦いぶりはエトーの目にどう映ったのだろうか? 彼は、‘クラシコ’の重要性は別として、この敗北がチームにとって大きなダメージになるとは思っていないようだ。スペインのラジオ局‘Cadena SER’の番組内で、エトーは次のようにコメントしている。

「試合は良いリズムで行われていた。でも、(ラウルの)最初のゴールは、試合の展開を示すゴールとなってしまったように思う。僕のチームメイト達はみんな出来る限りのことはしていたよ」。

「試合を見た限りでは、今シーズンのレアル・マドリーは見違えるチームになった。昨シーズンよりも数段良くなっているし、相手をてこずらせるチームになるだろうね。でも、シーズンはまだ始まったばかりということも忘れてはいけないよ」。

レアル・マドリーに敗れたことで、バルセロナはチャンピオンズリーグのチェルシー戦に続いての2連敗となったが、それもチームにそんなに影響を及ぼすことにはならないと続けたエトー。

「この2試合の結果が僕らに悪影響を及ぼすことはないよ。負けたという事実はきちんと受け止めるけれど、終わったことでもあるんだ。今、僕らは気持ちを切り替え、前に向かって進んでいくことだけを考えないといけないんだよ」。

エトーは、チームメイトのポテンシャルを信頼し、この悪い局面を打開できると信じている。バルサの選手達がエトーの期待に応えるには‘勝利’しかない。