日産「GT-R」生産終了! 最後は1444万円から…!? 次期R36は“28年登場”が濃厚か 「空白期間アリ」でどんなスペックになる?

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一旦…生産終了のGT-R、その未来は?

 日産「GT-R(R35)」の生産が2025年8月をもって終了することが明らかとなりました。
 
 日産の誇るスーパースポーツカーとして世界に衝撃を与え続けてきたGT-Rの未来は、どうなるのでしょうか。

次期GT-Rは2028年登場が濃厚か

 2024年3月14日、日産はGT-R(2025年モデル)を発表しました。

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 2025年モデルでは、一部グレードに専用特別内装色が追加されたほか、これまで「NISMO スペシャル・エディション」のみに採用されていた高精度重量バランス部品が、それ以外の多くのグレードも展開。なお価格は1444万3000円からです。

 一方、日産はこの2025年モデルをもって、GT-R(R35)の生産を終了することを認めています。

 2007年に登場したGT-R(R35)はそれまでの「スカイライン」から独立したモデルとして道を歩みます。

 そして、2024年で販売開始から17年が経過しようとしています。

 優れた基本設計と度重なるアップデートにより、現在でもスーパースポーツカーとして高いパフォーマンスを維持し続けているものの、環境規制や騒音規制を満たすことが難しくなっているのも事実です。

 そう考えると、このタイミングでの生産終了はもはや必然であったと言うことができます。

 日産自身が「GT-Rの集大成」と表現した2024年モデルと比べて、2025年モデルは改良点が少ないのもそうした背景があるためと考えられます。

 では、GT-Rの今後はどうなっていくのでしょうか。日産の広報は新型GT-Rについて次のように説明します。

「R35 GT-Rとしては2025年モデルが最終となり、生産終了は2025年8月です。生産終了の理由としては、部品の供給の見通しが立たなくなってきていることがあります。

 なお次期型については、日産を代表するモデルでもあるので開発の検討はしています。

 今後はGT-Rに求められるパフォーマンスと世の中に求められる環境性能の両立が出来るように研究開発を行っていきます」

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 こうした中で日産は「ジャパン・モビリティ・ショー2023」に出展した「ハイパーフォース」と呼ばれるコンセプトで、次期GT-Rのヒントを示唆しています。

 ハイパーフォースは「究極のドライビングプレジャーを追求しながら、日常での快適性も兼ね備えた次世代の高性能スーパースポーツカー」というコンセプトをもっており、GT-Rのコンセプトと大きく重なります。

 また、はっきりと明示されてはいないものの、フロントグリルには「GT-R」とよく似たエンブレムを見ることもできます。

次期GT-Rの登場には「空白期間」が必要? 登場次期はいつ?

 気になるのは次期GT-Rの登場時期です。前述の広報部コメントでは「開発検討」の段階と予想出来ます。

 また前述のハイパーフォースが次期GT-Rだとすると、搭載されるパワートレインは全固体電池が採用されることになっています。しかし、日産では全固体電池を搭載したモデルの市販は2028年度以降になるとしています。

 つまり、ハイパー フォースの市販版が次期GT-Rであるとするなら、その登場までには少なくとも4年以上の空白期間があることになります。

 かつて、スカイラインGT-Rは1969年に第1世代となる初代(PGC10/KPGC10)、1973年に2代目(KPGC110)が登場(2代目は数ヶ月で生産終了)。

 その16年後に第2世代が1989年に3代目(BNR32)、1995年に4代目(BCNR33)、1999年に5代目(BNR34)が登場し、2002年に生産終了します。

 それから2007年にスカイラインから独立した6代目となるGT-R(R35)が登場するまでのあいだにおよそ5年のブランクがありました。

 こうしたことを考えると、一時的にラインナップから外れるという説は現実的な可能性であると言えるかもしれません。

日産の「GT-R」は今後…どうなる?

 一方、ハイパー フォースの市販版の登場までの期間を別のモデルで埋めるということも考えられます。

 ただ、その場合にはプラットフォームやパワートレインの新規開発は難しいと見られることから、「フェアレディZ」のように、厳密にはフルモデルチェンジではないものの、大幅な改良によって事実上の新型モデルとなる可能性が濃厚です。

 これらの可能性を総合すると、やはりしばらくの空白期間を経てハイパー フォースの市販版が登場するというのが、現時点ではもっとも現実的と言えそうです。

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 2024年3月25日、日産は中期経営計画の発表をおこない、2026年度までに30モデルの新型車を投入する計画であることを明らかにしました。

 その際、今後登場するであろう新型車と見られる複数のクルマのシルエットが映し出されましたが、そのなかに次期GT-Rと思われるものはありませんでした。

 一部では「丸目4灯テールライト」が見られており、こちらは「次期スカイラインではないか」と言われています。

 このことから、少なくとも2026年度までに次期GT-Rが登場することはないと考えられます。

 そうなると、やはり次期GT-Rの登場は、少なくとも2028年度以降になると考えるのが妥当のようです。