インテル、ASローマ、ACミランの欧州CL出場チームが揃って勝ち点「3」獲得を逃した波乱のセリエA第7節。大荒れの原因は審判レベルの低さにもあった。

インテル対ウディネーゼ戦の後半4分、絶好の位置で得たFKにキッカーは名手レコバ。“大股9歩”か“普通11歩”で9.15mを測るとされる壁までの距離を、主審ピエリが“大股8歩”で計測。これにはインテル監督マンチーニも激怒、両手で「8」示しながら主審に歩み寄り猛抗議を行った。壁が近ければFK成功確率が下がるのは明白で、試合後マンチーニ監督は「(審判操作などのスキャンダルが発覚した)昨年とまったく同じ。一向に改善されていない」と憮然とした表情で審判レベルの低さを糾弾した。

ホームでキエーボと対戦したASローマは、完全にオフサイドポジションにいた相手FWペリッシェルにゴールを奪われ1−1の引き分け。線審マッジャーニがキエーボ監督デル・ネーリと言い争っていたため、一連の流れを見逃す最低レベルのミス。首位奪取を審判員に奪われたASローマの落胆は激しく、会見場に現れたMFデ・ロッシ「キブーとフェッラーリが完璧なラインコントロールをしていた間、線審はゲームを追っていなかったんだから。もう勘弁してくれよ!!」と呆れ顔で言い放った。

特定クラブと癒着していた審判員が活動停止となった今季のセリエAだが、ここにきて審判能力の低さを指摘する声が増えている。