サンティアゴ・ベルナベウでの‘クラシコ’では、レアル・マドリーに2−0と完敗し、今シーズン、リーガ初黒星を喫したバルセロナ。元バルセロナの監督であり‘ご意見番’でもあるヨハン・クライフ氏は、一夜明けた本日、22日付けのスペイン紙‘La Vanguardia’の自身が持つコラム欄で「バルセロナは、ライバルに示すべき緊迫感を欠いてベルナベウのピッチに降り立ち、レアル・マドリーに試合をプレゼントした」と手厳しいコメントを掲載した。

クライフ氏は、バルセロナの敗因について、試合開始数分での試合の入り方への対応不足、名前を挙げなかったものの何人かの選手のミスにあると指摘した。

「いきなりレアル・マドリーに先制され、試合のリズムを掴むのに20分から25分もかかり、失点した後も無駄な時間を費やした。選手一人ひとりのミスも目立ち、相手にさらにチャンスを与える結果にもなった」。

厳しい分析をしたクライフ氏だが、チームの攻撃を引っ張ったメッシのプレーは素晴らしいものであり、バルセロナは勝利を目指しプレーした。しかし、決定機でのミスが目立ったとも伝えた。

さらに、今シーズン、バルセロナが今ひとつ波に乗れない原因は、FWサミュエル・エトーの戦線離脱やロナウジーニョの不調に限ったことではないとした同氏。「バルセロナは選手層も厚いし、復活できるに十分な人材も揃っている。その時々でベストなメンバーを選ぶことが浮上のきっかけになる」とアドバイスも送っている。

クライフ氏は、バルセロナの持つポテンシャルを信頼し期待している。バルセロナは、チャンピオンズリーグのチェルシー戦に続いての敗戦となったが、スペイン国王杯をはさみ、次節、カンプ・ノウでのレクレアティーボ戦に勝ち、この悪い流れを払拭し、浮上のきっかけを掴みたいところだ。