スペイン代表のMFセスク・ファブレガスが、アーセナルとの契約延長に合意。プレミアリーグ史上最長となる8年契約にサインした。この次代のガンナーズを背負う19歳の契約更新に、チームの顔であるFWティエリ・アンリも満足げだ。

「セスクにプレシャーをかけるつもりはないけど、近いうちにプレミアリーグで最高のMFになるだろうね。彼はパトリック・ヴィエラとはタイプが異なるけど、中盤の穴をしっかりと埋めている。セスクがアーセナルでプレーを続けることは、僕が残留するのと同じくらい重要なこと。彼が29歳の頃に、僕が現役を続けているとは思わないけど、クラブにとっては将来を担う大切な選手だ。絶対に手放すわけにはいかないよ」

 さらにアンリは、セスクから受けたファーストインプレッションを鮮明に記憶しているという。

「僕が初めてセスクを観たのは、U‐17世界選手権だった。彼は間違いなく大会のベストプレーヤーだった。その後、アーセナルが獲得することになったんだ。トレーニングに初めて参加した彼のプレーを観た瞬間、特別な選手だと分かったよ。当時から堂々としていたしね。今となっては、ピッチ上で彼を子ども扱いすることなんて出来ないね」

 今夏のバルセロナ移籍が有力視されながら、ノースロンドンでのプレー続行を決断したアンリ。そんなアーセナルの大黒柱が太鼓判を押すのは、「セスクこそ自分の後継者」と認めた証拠だろう。今後のアーセナルのチーム構想は、アンリの読みどおり、セスクを中心に構築されていくことになりそうだ。