Twitchがガイドラインを更新し、着衣した状態の胸や尻などを長時間映すことを禁止しました。その背景には、胸や尻にクロマキー合成でゲーム画面などを投影する「グリーンスクリーンメタ」の流行があります。

なお、この記事にはセンシティブな画像が掲載されているため、閲覧の際は注意してください。

Twitch Bans Using ‘Intimate’ Body Parts As Green Screens

https://kotaku.com/twitch-green-screen-meta-community-guidelines-update-1851370282

主に女性ストリーマーによる性的な配信がたびたび問題となっているTwitchでは、トップレスに見える服装をしつつカメラに胸を映さないようにした「トップレスメタ」が過去に流行し、これが原因で性的コンテンツに関するポリシーが二転三転するなど、ルールの穴をかいくぐって過激な配信をしようとするストリーマーと運営のいたちごっこが続いています。

Twitchは2024年3月27日にコミュニティガイドラインの更新を発表し、29日から「衣服を着たままの体の親密な部分」を長時間映したコンテンツが禁止されることを告知しました。この場合の「親密な身体の部位」とは尻、股間、胸など、日本語のプライベートゾーンに相当する部分を指します。



ゲーム情報を扱うニュースブログのKotakuによると、この変更は体をグリーンスクリーン代わりにしてクロマキー合成で動画やゲーム画面を投影する「グリーンスクリーンメタ」を狙い撃ちにしたものだとのこと。

Pornhubなどでも活躍しているアダルト女優のMorgpieさんは2024年3月の配信で、尻にYouTubeの動画やオンラインゲーム・Fortniteのゲーム画面を投影してプレイしました。



合成には、以下のような緑一色のコスチュームが用いられたとのこと。



この手法が人気を博すと、すぐに他のストリーマーも胸や太もも、体全体にゲーム画面をはめ込んで配信し、グリーンスクリーンメタがTwitchを席巻するようになりました。

Twitchの発表に対し、ユーザーらは冗談半分にバーチャルYouTuberにも適用されるのか質問したり、足は禁止された部位に該当するのか尋ねたりしました。また、こうした動きにうんざりしたのか、中には「コミュニティガイドラインを更新し続けなければならなくしているような一握りの人たちを排除することも検討してみてください」とこぼす人もいました。



Kotakuに対し、Twitchは「私たちの目標は常に、Twitchを居心地のいい場所にすることです。オンラインでの行動が時間とともに変化する可能性があることを認識しており、ルールが明確かつ効果的であることを確認するために定期的にルールを見直しています。本日のアップデートは、Twitchで何が許可されているかを明確にすると同時に、ガイドラインの施行が始まる前にコミュニティが準備したり質問したりする時間を設けることを目的としています」と述べました。