近年、東京でもどんどん人気店が登場し、注目を集めているスペイン料理。

今回は、まだあまり知られていない、美食エリア・カタルーニャ州の料理が楽しめるレストランをご紹介。

プレミアムで希少なスペインの味を提供する銀座の『MASIA』は、ちょっと贅沢したい日のおしゃれなディナーにおすすめ!


海外のガストロノミーを思わせる非日常空間で、自分の機嫌をとる一夜

店内にはカタルーニャ出身の画家・ミロのレプリカなど、現地のアートが飾られている


スペイン北東部に位置するカタルーニャ州。

バルセロナはじめ美食で知られるそのエリアが、『MASIA』のシェフ、マテウ・ビジャレットさんの出身地だ。



カウンターからはシェフたちの一挙手一投足が見える。シェフのマテウさんは、独学で日本食材を研究し、メニュー作りに活かしているという


家族みんな料理上手で、特に祖母の作る郷土料理が好きだったマテウさん。

15歳で料理の道に入り、欧州やアジアの5カ国で腕を磨き、大阪『HAJIME』の創造性に感化され、『MASIA』の開業に至った。


目にも舌にも斬新な料理が、いつもと違う美味なる刺激を与えてくれる


提供するのは、故郷の食材とレシピに日本の食材を融合させた、カタラン・ガストロノミーのコースだ。



肉厚な鯖と複雑なソースが合う「鯖とアーモンドガスパチョ」


「青魚は日本の方が美味しいね」と話すマテウさんが、三重の鯖と合わせた料理が実に象徴的だ。

カタルーニャでよく食べられるアーモンドを軸に、にんにくやシェリービネガー、スモークパプリカンオイルなどを使いスペイン感満載だが、名脇役は日本の柿。

鯖はひと晩マリネし、皮目を備長炭で炙っている。その焦げ目がソースのスモークさと繋がり、アーモンドのマイルドさが全体をまとめる逸品だ。




「金目鯛と海老のスケッツ」は現地の漁師飯をヒントにした一品。




ナッツや赤パプリカを使ったロメスコソースが肝の「ロメインレタスとマヨルカ島のソブラサーダ」。



「ボンバ米 イカ墨ソース」は上に日本の白イカがのる。19,360円のディナーコースより


また、「パエリア以外の米料理を知ってほしい」と出すのは、スペインの高級米「ボンバ・ライス」をイカ墨で炊いたもの。

これが現地のソーヴィニヨン・ブランと相性抜群で、未知のマリアージュを体感できると評判だ。


甘いもの好きには繊細なスイーツも


冬のデザートは「ラ・フランスとバターナッツかぼちゃ」。

自然な甘みと滑らかな舌触りが特徴のバターナッツかぼちゃをムースにして、ラ・フランスのソルベを重ねた。かぼちゃの種やレモンバーベナがいいアクセント。


スペインワインのペアリングを楽しめる


ワインはすべてスペイン産でナチュラルワインも置く。




著名ソムリエでシェフの友人でもある長谷川憲輔さんのセレクトや、マテウさんのセレクトで楽しめる。

ペアリングは3杯 3,960円〜。



カタルーニャ語で『MASIA』は“田舎にある農家の一軒家”を意味する。壁の黄色はカタルーニャを象徴する色


目も舌も、そして好奇心まで刺激する、唯一無二のご褒美と言えるだろう。


【店主に聞いた“銀座で勝負した理由”】


「知人のシェフを介して、この物件に出合い出店に至りました。国際色豊かな街なので日本の食材の素晴らしさを活かしたカタラン・ガストロノミーを多くの人に楽しんでほしいです!」


■店舗概要
店名:MASIA
住所:中央区銀座2-4-6 銀座ベルビア館 8F
TEL:03-6263-0971
営業時間:ランチ 12:00〜(L.O.13:30)
     ディナー 18:00〜(L.O.20:00)
定休日:火曜、水曜
席数:カウンター6席、テーブル14席、個室1(6席)


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