「何もさせずに勝つ」井上尚弥が悪童・ネリに必勝宣言!過去の因縁は「持ち込まない」とも

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5月6日に正式に決定した井上対ネリのビッグマッチ。世界から注目を集めるだろう(C)Takamoto TOKUHARA/CoCoKARAnext、(C)Getty Images

 モンスターが「悪童」ネリと東京ドームで相まみえる。

 ボクシングの世界スーパーバンダム級4団体統一王者・井上尚弥が、『Prime VideoPresents LIVE BOXING 第8弾』の記者会見に挑み、5月6日に東京ドームでWBCスーパーバンダム級1位のルイス・ネリと対戦することを発表した。

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 ネリといえば、2017年と18年にWBC世界バンタム級タイトルマッチとして山中慎介氏と対戦した際に、ドーピング違反と体重超過を犯し、王座から失墜。JBCから先述の処分を下され、日本国内からは事実上の永久追放となっていた。因縁の相手だと捉えるファンも多く、日本が誇る最高のボクサー・井上尚弥との一戦は注目を集めること間違いなしだ。

 井上は会見で、「過去一に仕上げなければならない。白熱する試合になると予想しています」と悪童を警戒しつつ、表情を引き締めた。

 ネリに対する印象を問われた際には、「一発のパンチ力はもちろん、打たれ強い印象がある」とコメント。これから対策を固めていくとしつつも、硬い表情を崩さなかった。

 4本のベルトをかけた防衛戦について意気込みを聞かれると、「チャンピオンとしてふさわしい試合をする。ネリに圧倒的な差で勝つことができれば、またステップアップできる」と自信満々に答えた。

 マイク・タイソン以来、34年ぶりとなる東京ドームでの試合に対してモチベーションが高いようで、「まずは試合に勝つことが大前提。(その上で)内容は、ネリに何もさせずに勝つ」と王者の風格を漂わせた。また、ファンが注目するネリに対する印象、過去の因縁に対し、「過去の因縁は自分の中では持ち込まない」とコメント。あくまで今回の戦いに集中する姿勢をみせた。

 会見中、表情を崩さず、常に自信溢れる王者らしい風格をみせた井上。反省した態度をみせたネリに対しても、険しい表情を変えなかった。

 試合当日は、弟でWBA世界バンタム級王者の拓真を含め、大橋ジム所属選手による4大世界タイトルマッチ。これについて井上は、「全勝を目指す」と堂々宣言。フォトセッションでネリと横並びになった際も険しい表情を崩さず、2か月後に迫った一戦に向けて早くも緊張感に包まれた。最後はやや白い歯を見せ、ネリと固い握手を交わした。

 世界最強と呼ばれる2人が東京ドームで相まみえる一戦。日本中だけでなく、世界からも注目を集める一戦となりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]