「オールナイトニッポン」のイベントをおこなうオードリー

 2月18日、東京ドームで開催されるイベント「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」の公式「X」が、転売チケットの無効化を発表した。

 同イベントは、「オードリー」の若林正恭春日俊彰がパーソナリティーを務めるラジオ番組『オードリーのオールナイトニッポン』(ニッポン放送)のライブイベント。

 2023年3月19日に開催が告知されるとともに、YouTubeチャンネル『オードリー若林の東京ドームへの道』が開設され、宣伝グッズの販売を通じてファンに来場を呼びかけていた。

 同年9月23日にチケットの先行受付が開始されると、4万5000席に対して、重複を除いても19万人以上の応募が殺到。4次先行まで受け付けられたものの、購入できないファンが続出し、チケットの転売が問題視されていた。

 こうした事態を受けて、「オードリーのオールナイトニッポン in 東京ドーム」の公式「X」は、2月15日に《調査によりインターネットの転売サイト等で転売された一部チケットの購入者の特定をいたしました。チケット販売規約に則り、サイトに出品されておりました席番は無効となり、入場をお断りいたします》と投稿。

 翌16日には、再び《違法行為が発覚したチケットは、順次警察への通報をはじめ、然るべき対応をしております》《チケットご購入後、止むを得ない事情でご来場が難しくなってしまった方は、公式リセールを実施しておりますので、そちらをご利用ください》と警告した。

 転売チケットの無効化という措置について、SNS上ではオードリーのファンから賛同の声が寄せられている。

《チケット取れなくても転売に手を出さなかったリトルトゥースたちが救われます!ありがとうございます!》

《素晴らしい対応です。エンタメ業界全体でこのような毅然とした対応をするべきだと思います》

《チケット当たらずに凹んでいた気持ちが少し救われました。ありがとうございます》

 一方で、批判的なコメントも少なくない。

《これはもっと早めに分かってれば最後にドームに行けるかチャレンジしたかったなぁ》

《某転売サイトではまだまだやってますよ〜 50,000で取引中のチケットもあるんだ〜》

 一部のファンから不満の声が上がっている理由は、告知直後の宣伝方法にあるという。

「若林さんは東京ドームライブが決まってから、ラジオで『席が埋まらないかもしれない』とたびたび不安を口にしていました。実際、オードリーの熱心なファンであるリスナーからも、『埋まらないよ』というメールが何通も届いていたそうです。

 集客のため、YouTubeチャンネルを開設し、若林さんは自ら街に出てステッカーを配りながら宣伝活動をおこなっていました」(お笑いライター)

 しかし、実際には席数の4倍以上にあたる19万人もの応募があった。

「一部のファンは反感を抱き、SNSで『席が埋まらない詐欺』と書き込む人もいるほどでした。さらに、多くのオフィシャル宣伝グッズを購入したファンへの優遇措置がなかったことも批判の対象に。

 システム上、グッズ購入者への優遇は難しいとはいえ、ある意味で応援する気持ちをないがしろにする行為ですからね。若林さんは1月に『お詫び』と題したブログ投稿で自身の “しくじり” を認めましたが、納得していないファンもまだまだ多くいます」(同前)

 チケットを購入できなかったファンのために、全国の映画館でライブビューイングが実施されるが、これも抽選制で、外れた人も多数いるという。

 お笑い芸人が東京ドームでライブを開催するのは、1989年の「とんねるず」以来。若林の「席が埋まらないかも」という不安は当然だったのかもしれないが、やはり手際の悪さが目立ってしまったようだ。