佐賀記念に出走するノットゥルノ(撮影:高橋正和)

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 2月12日(月・祝)に佐賀競馬場で行われる佐賀記念(4歳上・JpnIII・ダ2000m)。今秋にはJBCクラシックが当地、同条件で行われるため、適性を判断する意味でも注目の一戦となる。

 斤量はグレード別定のため、JpnII勝ちのグランブリッジは2kg重い56kg、ジャパンダートダービー覇者のノットゥルノにあたっては59kgを背負う。斤量差と実力差をどう見極めるかが、今年の予想のカギになりそうだ。発走予定日時は12日(月・祝)の18時15分。主な出走馬は以下の通り。

■グランブリッジ(牝5、栗東・新谷功一厩舎)

 これまで15戦して掲示板を外したのは初戦のみ。安定感が最大の魅力だ。22年の関東オークスで重賞初制覇を飾ると、以降もダート牝馬路線をけん引し、同年のブリーダーズゴールドC、翌年のTCK女王盃、エンプレス杯と合計で重賞4勝。近3走はいずれも2着だが、前走の名古屋グランプリでは牡馬相手にも好走した。当地をよく知る“地元出身”の川田騎手を背に、5つめのタイトル目指す。

■ノットゥルノ(牡5、栗東・音無秀孝厩舎)

 3歳時にジャパンダートダービーを制すと、以降は古馬王道路線に合流。22年の東京大賞典、昨年のJBCクラシックで2着に入るなど、随所で見せ場を作ってきた。これまで馬券に絡んだ7回すべてが右回りで、佐賀は初コースだがイメージにぴったり。59kgの斤量は少々厳しいが、秋のJBCに向けて結果を出したい一戦となる。今年絶好調の鞍上を味方に、ひさびさの勝利なるか。

■マンダリンヒーロー(牡4、大井・藤田輝信厩舎)

 22年6月に大井競馬場でデビューすると、無傷のままハイセイコー記念で重賞初制覇。3歳初戦の雲取賞で連勝はストップしたが、果敢に挑んだサンタアニタダービー(米G1)でハナ差2着に入った。その後はケンタッキーダービーにも駒を進め、帰国後は3歳重賞で3戦連続2着という結果。意外にも国内のグレード重賞は初挑戦になるが、強者揃ったJRA勢を相手にどこまで食い下がるか。

■ヒストリーメイカー(牡10、佐賀・手島勝利厩舎)

 金沢で10勝を挙げてJRAに再転入を果たすと、中距離戦で4勝を積み上げ、重賞でも2着4回と見せ場をつくった。昨年の初めからは佐賀に本拠地を移し、転入初戦の姫路・白鷺賞で待望の重賞初制覇。以降も西日本各地を歩き渡りながら、重賞戦線を沸かせている。現在、地元で連勝中と好調を維持。力関係はこれまでより格段に上がるが、地の利を生かして見せ場を作りたい。

 そのほかにも、重賞2勝の実績馬ケイアイパープル(牡8、栗東・村山明厩舎)、悲願の初タイトル獲得を目指すメイショウフンジン(牡6、栗東・西園正都厩舎)などが出走を予定している。