残ったワインで「椎茸の煮込み」作ってみた！旨味モリモリ食感プリプリ♡コツは赤ワインひたひた【農家直伝】
しいたけといえばどんな料理を思い浮かべますか？お煮しめや鍋など、和食のイメージが強いですよね。でも、埼玉県でしいたけ栽培やワイン生産をしている農家の貫井香織さんによると、赤ワインでしいたけを煮込むと絶品になる！とのこと。え、赤ワインで煮込むって…渋くなったりしないのかしら？でも、どちらも生産している農家のオススメレシピ、作らない手はないッ！いっちょチャレンジしてみましょ～。
今回、レシピを教えてくれた貫井香織さんは、丸太に種菌を植えて育てる昔ながらの栽培法で、肉厚で香り豊かなしいたけを生産しています。
その傍ら、自ら醸造用のぶどうを育て、2022年にオリジナルワインの商品化を実現した、今、注目の農業者なんですよ。
そんな貫井さんのレシピは、しいたけとワインを組み合わせたものがたくさん‼
「意外な組み合わせと思われるかもしれませんが、これが抜群に合うんです。高価なワインを使わなくても、飲み残しでも十分ですよ。今回の煮込みは、マッシュルームの赤ワイン煮のレシピを教えてもらった際に、代わりにしいたけを使ったら…と思いついたものです」（貫井さん）
アツアツのチーズがとろ～り「しいたけと豚肉の赤ワイン煮込み」
材料（2人分）
しいたけ…中4個
豚ブロック肉…150g
玉ねぎ…1/2個
にんにく…1かけ
赤ワイン…適量
トマト缶…1/2缶（200g）
とけるチーズ…適量
塩・こしょう…各少々
ローズマリーなど好みのハーブ…適量
オリーブオイル…大さじ1
作り方
1．豚肉はひと口大に切り、にんにくと玉ねぎはスライスする。
2．しいたけは石づきを取り、かさと軸に分け、オリーブオイル（分量外）を熱したフライパンで焼き、塩を振る。
3．鍋にオリーブオイルとにんにくを入れて熱し、香りが立ったら豚肉を入れて焼き色を付ける。
4．豚肉から出た脂はキッチンペーパーなどで吸い取り、塩、こしょうを振る。
5．4に赤ワインを入れ、豚肉を煮込む。
赤ワインはお好みの量で。今回は200mlを使いましたが、豚肉がひたひたになるくらいまで入れても◎。ワインの旨味が凝縮しますよ。
6．豚肉が柔らかくなり、赤ワインが少なくなってきたら、玉ねぎを入れ、しんなりするまで炒める。
7．6の鍋にしいたけとトマト缶、ハーブを加えて煮込む。
8．5～6分ほど煮込んだら耐熱容器に移し、チーズを載せる。
しいたけの存在感が出るように、しいたけは上に置いてみました。
見映えがよくなるように、チーズは3等分にして交互に重ね、その上にハーブを散らしましたが、全形のままのチーズを載せるだけでもOK。
9．220℃に熱したオーブンで10分ほど焼き、チーズに焼き色が付いたら、完成！
オーブンを開けた瞬間、チーズの香りがふわ～。それだけで、よだれが…。
では、いただきます！
アツアツソースの中から、ぷりぷりしいたけが！丸のままなので、存在感も抜群です。
赤ワインで煮込むことで、しいたけが渋くなるかなと最初は心配していましたが…そんなことは全くありません。
とろ～りと絡んだチーズと、ほのかなワインの香りが食欲をそそり、これはいくらでも食べられます！！
一緒に煮込んだ豚肉も、脂が抜けてさっぱりしたところに、ワインが染み込んで芳醇な味わいに。
「わが家では、フルボディ（重口）のワインに合わせていただくことが多いですね。おもてなし料理にもぴったりの一品ですよ」（貫井さん）
みなさんも、しいたけとワインのマリアージュ、ぜひ楽しんでくださいね。
貫井さんは、今回紹介したレシピの他にも、しいたけやワインに関する情報をホームページなどでも発信しています。そちらもぜひ、ご覧ください。
貫井園
貫井香織さん
埼玉県生まれ。大学卒業後、コンサルティング会社、PR会社を経て、2008年に父親が経営する「お茶としいたけ 貫井園」に就農。原木しいたけ栽培において農林水産大臣賞を5度受賞の同園で働きながら、ワインに魅せられ、2016年に醸造用ぶどうの栽培を開始。2022年から、自家製ぶどうによる醸造ワインの販売を手掛ける。
2015年第10回さいたま輝き荻野吟子賞、2017年農業女子アワード「農業女子の知恵・夢部門」、2018年6次産業化アワード奨励賞を受賞。農業女子プロジェクトメンバー。
●貫井園ホームページ
http://www.nukuien.com/
●インスタグラム @nukuien
https://www.instagram.com/nukuien/
