Dynabookは2月7日、10.1型の2in1デタッチャブルPC「dynabook K2/X」(型番P1K2XPTB)を発表した。主にGIGAスクール利用を想定したPCだが、個人で使う2台目PCとしての需要も見込む。発売日は2月16日。価格はオープンで、店頭予想価格は90,000円台後半の見込み。

dynabook K2/X(左)と、dynabook K1/V(右。2023年5月発売)

前モデルの「dynabook K1/V」(以下、K1)からデザインを刷新した、10.1型(WXGA)の2in1デタッチャブルPC。開発にあたってK1を使っている児童生徒や教員にヒアリングし、フィードバックを活かしたという。なお、K1は新モデル発売後も併売する。

外周部には温かみのあるベージュを採用し、落ち着いたイメージを演出した。このベージュ部分は滑りにくく耐衝撃性の高いTPU(熱可塑性ポリウレタン)製で、落下の際に衝撃を吸収するほか、手に持ったときに滑りにくくする役割を持つ。

カラーはブラックが基調で、外周部をベージュのTPU素材で囲っている。前モデル(K1)のカラーはシルバーだった

個々のパーツの重さを削減し、タブレット単体で約590gと軽量化した(K1は約610g)。K1と同じく、付属のキーボードドックを接続した場合はノートPC形状で使えるが、新モデルではUSBポートなどのインタフェースをタブレット側に集中させることで、タブレット単体での使いやすさが向上した。重量バランスにも配慮し、キックスタンドなしでも自立する設計を採り入れている。

キーボードドックとタブレットの着脱機構も改善。上に引き抜くだけで分離できるほか、装着する際もキーボードドック側のガイド(突起)に沿ってはめ込むことで、確実に装着できるようになっている。

インタフェースをタブレット側にまとめたことで、タブレット側が重くなっているが、自立して置ける設計を採用。省スペースの机で使いやすいという

右のインタフェース

左のインタフェース

ガイドに沿って装着することで確実な接続を図る。K1では装着したように見えてもうまく装着できていなかったケースがあったとのこと

本体は、米国防総省の調達基準「MILスペック」に準拠した最大10項目の品質試験を実施予定で、堅牢性にもこだわった。キーボードはキーピッチ17mm、キーストローク1.4mmで、キーキャップが外れにくいよう左右に突起(アンカー)設けている。

プロセッサはCeleron N4500、メモリは8GB、ストレージは256GB。ディスプレイはペン入力に対応し、充電式のアクティブ静電ペンが付属する。ペンはキーボード右側面に備えたスロットに収納可能。

キーボード面

付属のアクティブ静電ペン

キーボード右奥にペン収納スロットを搭載

機能面では、オンラインコミュニケーションに便利な機能として、マイク使用時にAIが不要なノイズを除去する「AIノイズキャンセラー」、ショートカットキーでマイクを消音にする「ワンタッチマイクミュート」などを搭載。また、30分の充電で約40%のバッテリー駆動時間を充電できる「お急ぎ30分チャージ」にも対応したほか、過充電を防止する「Autoモード」が標準でオンになっている。

Microsoft Office 2021 Home&Business 2021に加え、個人向けサブスクリプション「Microsoft 365 Basic」を1年間無料で使える特典が付属する。主な仕様は下記の通り。

○dynabook K2/Xの主な仕様

OS:Windows 11 Pro

CPU:Intel Celeron N4500

メモリ:8GB

ストレージ:256GB フラッシュメモリ

グラフィックス:Intel UHD Graphics(CPU内蔵)

光学ドライブ:―

ディスプレイ:10.1型液晶(1,280×800ドット)

Webカメラ:前面約200万画素、背面約500万画素

通信:Wi-Fi 6E(IEEE802.11a/b/g/n/ac/ax)準拠の無線LAN、Bluetooth 5.1

インタフェース:USB 3.2 Gen1 Type-C×2、マイク/ヘッドホン出力、USB 3.2 Gen1 Type-A×1、microSDスロット(いずれも本体搭載)など

バッテリ駆動時間:約16.8時間(JEITA 2.0)/約6.5時間(動画再生時)、約16.0時間(アイドル時)(JEITA 3.0)

本体サイズ/重さ:W248.5×D185.5×H23.3mm(キーボード接続時)/約590g(タブレット時)、1.097kg(キーボード接続時)

店頭価格:90,000円台後半