2024年2月2日に発売されたAppleのARヘッドセット「Apple Vision Pro」について、YouTubeがApple Vision Pro用アプリを開発する予定がないと述べた事をうけ、iOSアプリ開発者のクリスチャン・セリグ氏がYouTube視聴のためのApple Vision Pro向けアプリ「Juno for YouTube」をリリースしました。

Introducing Juno for Apple Vision Pro

https://christianselig.com/2024/02/introducing-juno/

セリグ氏は普段からよくYouTubeを視聴しているため、YouTubeがApple Vision Pro用アプリを開発しないだけでなく、iPadアプリを読み込むオプションさえも無効にすると発表した事を残念に思ったとのこと。Safariを使用してYouTubeを視聴できるものの、セリグ氏はやはりApple Vision Proに最適化されたアプリが欲しいと考えました。



セリグ氏は1週間「狂ったようにコードを書く」ことでYouTube視聴用のアプリ「Juno for YouTube」を完成させました。このアプリではウェブビューに埋め込みAPIを通してムービーをロードするという方法を採用しており、YouTube Premiumに加入していない場合は広告も流れます。セリグ氏は「Googleの機嫌を損ねないことを目標にした」と述べています。



ムービーごとに自動でプレーヤーのサイズが変化するため常に正しいアスペクト比で再生できます。なお、ムービーの投稿者が埋め込みでの再生を無効化している場合があり、その場合はウェブサイトが表示されるとのこと。



ブラウジングには通常のウェブサイトをベースに、背景を半透明にすることで圧迫感を減らしたほか、Apple Vision Proにあわせてコントラストやメニューの調整が行われています。



JunoはApp Storeで入手可能で、5ドル(約740円)の買い切りアプリとなっています。

Juno for YouTube on the App Store



なお、YouTubeは一度「Apple Vision Pro用のアプリの開発予定はない」としたものの、2024年2月5日になって立場を変更しています。ただし記事作成時点では「前向きに検討中」という段階であり、すぐに公式アプリがリリースされることはなさそうです。

YouTubeが「Apple Vision Pro」向けアプリの開発を予定していることが明らかに - GIGAZINE