マンチェスター・ユナイテッドのMFクリスチアーノ・ロナウドは、『デイリー・ミラー』紙の取材に対し、一風変わったストレス解消法を紹介した。

 ドイツ・ワールドカップの準々決勝で、イングランド代表FWウェイン・ルーニーを退場に追いやったとして、メディアの激しいバッシングを受けたロナウド。一時はマンU退団が決定的とも伝えられたが、プレミアでのプレー続行を決めた今シーズンは、過去最高のパフォーマンスを披露している。一方で、21歳のポルトガル代表には、ルーニー退場をいまだに根に持つ対戦相手のサポーターからブーイングが送られる。そんな時、ロナウドはある方法で気分転換を図るのだという。

「僕だってストレスが限界を超えることもある。一度だけ、庭の木の上にテレビを置いて、それを目がけてボールを蹴っていたことがあった。そんなことをするほど、僕は頭にきていたんだ。でも、それが結構スカッとしてね! 僕は家の庭でもサッカーを楽しむんだ。いとこのヌーノと遊んでいて、家の窓を割ってしまったこともあるよ。それに、ボクシングのグローブも持っている。ストレス解消には最高だね。あとは、ジャンベっていう太鼓を叩くことくらいかな。すごく気分が良くなるんだ」

 しかし、深刻な不調に陥ったときや、マンUが敗戦を喫した後などは、一人になることが多いのだという。

「最悪のプレーをしてしまったり、自分の思いどおりの結果が出ないときは、まっすぐ家に帰る。少し食事をしてから、階段を上がって左側にある小さな寝室に入る。そして、ドアに鍵をかけて、中でただじっとしているんだ」

 “ルーニー退場劇”に端を発した試練を乗り越え、プレミアで一目置かれる存在に成長したロナウド。今シーズンの活躍には、マンUのアレックス・ファーガソン監督も「信じられないプレーばかり」と惜しみない賛辞を送っている。現在の好調ぶりを考えれば、当分の間、ロナウド宅のテレビが再び被害を受けることはないだろう。