Microsoftは1月26日(現地時間)、Windows 11 Insider Preview Build 26040をWindows InsiderプログラムのCanaryチャネル向けにリリースした。このビルドでは、Androidデバイスからの写真やスクリーンショットを取得する機能が新lくなったことや、OSの新規インストール時のセットアップ画面が刷新されたこと、USB 80Gbpsがサポートされたことなど、多くの改善や既知の問題の修正が行われている。変更点の詳細は公式ブログの次の記事にまとめられている。

Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26040 (Canary Channel) | Windows Insider Blog

Announcing Windows 11 Insider Preview Build 26040 (Canary Channel)|Windows Insider Blog

○Androidデバイスの最新の写真やスクリーンショットを編集可能に

Microsoftは現在、Windowsとモバイルデバイスの連携機能の強化に積極的に取り組んでいる。現在実験的に実装されている機能の例としては、AndroidデバイスやiOSデバイスをWindowsと接続してPCから電話をかけたり、メッセンジャーを読み書きしたりできるようにする「Phone Link」が挙げられる。

Build 26040では、WindowsのSnipping ToolでAndroidデバイスの最新の写真やスクリーンショットにアクセスして編集できる機能が導入された。この機能が有効な場合、Androidデバイスで新しい写真やスクリーンショットが撮影されたときに、PCで通知を受け取ることもできるようになる。

Androidデバイスで新しい写真やスクリーンショットが撮影された際の通知 出典:Windows Insider Blog

Microsoftは、2023年9月にSnipping ToolとPhone Linkの最新版でこれと同等の機能をプレビュー公開している(参考記事: Windows 11のSnipping Toolで画像からテキストのコピーや墨消しが可能に | TECH+(テックプラス))。Build 26040では、最新のモバイルデバイス管理機能と連携させるなど、より洗練されたエクスペリエンスが提供される。

○Windowsセットアップ画面の刷新

Windows OSをISOイメージから新規にインストールしたり、既存のOSを修復したりする際のセットアップ画面は、長年大きく変更されることはなかった。Microsoftは、Build 26040でこのセットアップ画面を刷新し、よりモダンなデザインを取り入れることに取り組んでいる。

新旧のセットアップ画面 出典:Windows Insider Blog

特に注目すべきポイントは、「PC を修復する(Repair my PC)」オプションが目立つ場所に配置されるようになったことだろう。これまでは、画面左下に(ボタンではなく)リンクとして存在しており、中央に配置された「インストール」ボタンと比べると目立たないためユーザーを混乱させていた。新しいデザインでは、中央のラジオボタンで新規インストールと修復を選択する形式になっている。

○その他の変更点

Build 26040におけるその他の主な変更点としては、以下が挙げられる。

Surfaceデバイス向けのVoice Clarity機能の拡張

USB 80Gbpsのサポート(関連記事: Windows 11がUSB 80Gbpsサポート、最大データ転送速度が従来の2倍に | TECH+(テックプラス))

ナレーターにおける画像利用のエクスペリエンスの改善

画面キャストにおけるデバイスの見つけやすさの向上

Windows LAPS(ローカル管理者パスワードソリューション)の大幅な改善

ファイルエクスプローラーにおける圧縮/解凍機能の強化

アップグレード時のワードパッドの削除(関連記事: Windows 11のCanary Channelでワードパッドを廃止へ、Microsoft | TECH+(テックプラス))

Windows 11 Insider Preview Build 26040は、Windows InsiderプログラムのCanaryチャネルに参加することで利用可能となっている。