イタリア国内で児童を対象とした06−07季カルチョ・スクール登録者数が激増している事が判明した。ドイツW杯優勝から約3ヶ月、13日付けのコリエレ・デッロ・スポルト紙は今季のカルチョ・スクール登録者数が大幅に増加した事実を特集した。記事によると6歳児(2000年生まれ)コース登録者数は前年比100%アップ、7〜10歳児コースは35%アップ、またプロクラブとなるセリエAからC2の下部組織登録者数も9.1%アップとのこと。

アマ・プロ含めて国内で1万4207に上るカルチョ・クラブ(スクール含む)、06−07季の全選手登録者総数は106万5339人と発表されている。イタリア国内で断トツ人気を誇るスポーツとして認知されているカルチョだが、2位バレーボールの29万4988人、3位バスケットボールの27万8362人とデータ上でも桁違いの圧勝を収めた。

この現象をユース・スクール会長ルイージ・アニョリンは「やはりドイツW杯でのイタリア優勝が大きい。スキャンダルによるネガティブイメージを一気に払拭した。勿論、この兆候はカルチョ界にとってポジティブな事だよ」と説明している。将来はプロ選手、そしてW杯出場を夢見る子供達で賑わうイタリア。四面楚歌の中で掴んだワールカップを天高く掲げたカンナバーロ主将率いるイタリア代表、彼らが果たした功績は計り知れない。