ビクターザウィナー(昨年12月の香港スプリント出走時、撮影:高橋正和)

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 香港・シャティン競馬場で28日、センテナリースプリントC(3歳上・香G1・芝1200m)が行われ、好スタートを決めたK.リョン騎手騎乗の7番人気ビクターザウィナー(Victor The Winner、セ5、香・C.シャム厩舎)がそのまま逃げ切り、重賞初制覇をG1の舞台で飾った。勝ちタイムは1分09秒43(良)。

 2着には4番人気のラッキーウィズユー(Lucky With You、セ6、香・F.ロー厩舎)、3着には2番人気のウェリントン(Wellington、セ7、香・J.リチャーズ厩舎)が入線。昨年の香港スプリント覇者で、圧倒的人気を集めたラッキースワイネス(Lucky Sweynesse、セ5、香・K.マン厩舎)は出遅れもひびいて6着だった。

 勝ったビクターザウィナーは父Toronado、母Noetic、母の父Cape Crossの血統。昨年の香港スプリントでは残り100mほどで後続につかまり4着だったが、バウヒニアスプリントT(香G3)を挟んで挑んだ今回は見事に逃げ切った。通算成績は14戦7勝。

 管理するC.シャム調教師はレース後に行われたインタビューの中で、状態次第で高松宮記念への参戦も示唆。香港ジョッキークラブの公式X(旧Twitter)も同じ内容を伝えた。18年のブリザード以来、6年ぶりとなる香港馬の同レース挑戦に期待がかかる。