ワニブックスは、このほど『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)を発売。本書は、東洋医学の知恵×西洋医学の言葉と考え方をミックスして、自律神経を整えるためのセルフケアの方法を紹介している。

『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)

著者は、はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧師でありTC鍼灸マッサージ院の院長を務める森田遼介氏。本書では予約が取れない鍼灸師としても有名な同氏が、「つらい冷え性」「なかなか取れない疲れ」「睡眠トラブル」など今ある不調を解消して、将来の病気リスクまで下げる健康のコツを100通りお届け。

今回はその中から、「生理痛を重くする・改善する食品」に関してを抜粋。みなさんはいつもどんな食材をとることを心がけているだろうか。ぜひ本稿を参考に、自律神経によい生活を心がけてほしい。

○■生理痛には「チラミン」を避ける

生理痛には「チラミン」を避ける(イラスト/日江井香)

○生理痛を重くするチラミン

日本人女性に多い生理痛。生理痛にお悩みの人は、生理前に「チラミン」が含まれる食品を控えましょう。なぜならチラミンには、血管や子宮を収縮させる作用があるため、生理痛や生理前の片頭痛などの原因となることがあるからです。

生理痛は、体の冷えや五臓(ごぞう)の「脾(ひ)(胃腸などの消化器)」の働きなどが弱いと起こりやすくなりますが、食事から気をつけてあげることで痛みの度合いや頻度の軽減につながります。

チラミンが多く含まれる食品としては、コーヒー、チーズ、チョコレートなどが挙げられます。

特にコーヒーとチョコレートにはチラミンだけでなくカフェインも含まれています。カフェインにも血管を収縮させる作用がありますから、生理1週間前から控えるとよいでしょう。

○生理痛を改善する食材

生理痛の改善のために食べたい食材もご紹介しましょう。ひとつめは青魚です。マグロやイワシ、サンマなどの青魚にはEPAが含まれており、子宮の過剰な収縮を抑える働きや、血液をサラサラにして血行を良くする働きがありますので、子宮周辺の血行改善にも役立ちます。

次に、牡蠣に多く含まれる亜鉛には、女性ホルモンの分泌を活性化させる働きがあり、ホルモンバランスの改善に役立ちます。出血による鉄分不足には、吸収率がいい鶏肉がおすすめです。

生理痛やPMSを緩和する効果を持つγ(ガンマ)リノレン酸も意識したい栄養素です。ナッツ類に含まれるリノール酸が体内でγリノレン酸に変わりますので、くるみ、落花生などがおすすめです。

○書籍『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)

『自律神経にいいこと大全100』(1,650円/森田遼介著)

ここで伝えた内容以外にも、"心や体を整える自律神経にいいこと"を数多く紹介している。気になる方は、ぜひ本書を手にとってみてはいかがだろうか。