準備を開始と発言。

16機の引き渡しを準備か

 オランダ政府は2023年12月22日、ウクライナへF-16戦闘機18機の引き渡しを準備していると発表しました。


オランダ空軍が保有するF-16(画像:オランダ空軍)。

 既にオランダのマルク・ルッテ首相はウクライナのヴォロディミル・ゼレンスキー大統領と電話会談を行い、同機の引き渡し準備をしていると話したそうです。

 オランダは2023年8月20日、ウクライナにF-16戦闘機を供与すると発表しており、一部機体は既に訓練用としてルーマニアに移送し、同国の「操縦士訓練センター」で、ウクライナ人パイロット訓練のために使用しています。

 なお、具体的な引き渡し日に関してはまだ明らかになっていません。輸出許可のほか、人員確保やインフラの整備などの課題は残っているようです。

 ただ明確に引き渡しの話が出たということで、ゼレンスキー大統領は自身の公式X(旧:Twitter)で「最初のF-16戦闘機をウクライナに納入する準備を開始する決定をしたオランダ政府に感謝の意を表した」と投稿しています。

 ほかにも、デンマーク、ベルギー、ノルウェーからF-16の供与が発表されており計61機以上が最終的には配備される予定です。現状では2024年の春頃までには、ウクライナで同機の運用が可能になるだろうとみられています。