JR土讃線に並行するバイパスです。

ついに概略ルートが決定


2021年に波川まで開通した高知西バイパス(画像:国土交通省)。

 国土交通省 四国地方整備局は2023年12月21日(木)、構想中の高規格道路「高知松山自動車道」のうち「いの町〜越知町」について、概略ルートを決定したと発表しました。

 2つの県庁所在地である高知〜松山をむすぶルートは、仁淀川や久万川の渓谷沿いにクネクネする国道33号しかなく、まともなネットワークとは言い難い状況。これを高規格するのが「高知松山自動車道」です。

 そのうち、高知側では徐々にバイパス整備が進み、2021年にはついに郊外の伊野の中心街を越えて波川まで到達しました。

 今回概略ルートが決定したのは、そこから先、佐川町を越えて越知町までの約20km区間です。案は「国道33号現道を拡幅」「波川〜越知を山側の最短距離で直結するバイパス」「日高村、佐川町を経由するバイパス」の中から、「日高村、佐川町を経由するバイパス」に決定しました。

 概略ルートが決まったので、いよいよ都市計画決定と環境アセスメントの手続きに進み、事業化を待つ段階となります。

 開通すれば、日高村・佐川町・越知町はいよいよ高知市街と密接につながることとなります。これまで延々と生活道路が続き、こまごまと信号や渋滞に悩まされていた高知市への道のりが、「行きやすい都会」となります。なお、越知町ではすでにクネクネ部分をショートカットする「越知道路」工区が開通済み。仁淀川町を抜ければいよいよ愛媛県境というところまで到達することとなります。