大谷翔平が挑む“史上2人目”の偉業 両リーグMVPへ…58年ぶり快挙に立ちはだかる壁
両リーグMVPはフランク・ロビンソンだけ…ナ・リーグにひしめく強打者
エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、ドジャースへの移籍を発表した。2021年と2023年にア・リーグMVPに輝いた二刀流はナ・リーグへ。両リーグでMVPに輝いた選手は、長いメジャーの歴史の中でたった1人しかいない。2人目の偉業はなるか、立ちはだかる強力なライバルは多い。
ロナルド・アクーニャJr.外野手(ブレーブス)は今季メジャー初の「40-70」(41本塁打73盗塁)で、大谷と同様に満票で初のMVP受賞となった。まだ25歳。今後もメジャーを席巻する活躍が見込まれる。最大の強敵だろう。
同僚になるムーキー・ベッツ外野手(ドジャース)はレッドソックス時代の2018年にMVPを受賞。ドジャース4年目の今季は打率.307、39本塁打、107打点でMVP投票2位だった。今季メジャー最多の54本塁打を放ったマット・オルソン内野手(ブレーブス)は、本塁打王争いという面では一番のライバルになりそうだ。
まだいる。やはり、大谷と一緒に戦うフレディ・フリーマン内野手(ドジャース)はブレーブス時代の2020年にMVPとなり、今季はリーグ3位の打率.331をマークしてMVP投票3位だった。ピート・アロンソ内野手(メッツ)は今季46発の大砲で、カイル・シュワーバー外野手(フィリーズ)は打率.197ながら47発を放った。
2度のMVPに輝いているブライス・ハーパー外野手(フィリーズ)は故障で出遅れたが21本塁打。カブスからFAになったコディ・ベリンジャー外野手はドジャース時代の2019年にMVPを受賞し、低迷から今季復活。去就が注目される。
過去に両リーグでMVPに輝いたのはフランク・ロビンソン(1961年レッズ、66年オリオールズ)だけ。好敵手ぞろいのナ・リーグで2人目の偉業を達成できるか。期待が膨らむ。(Full-Count編集部)