大谷の移籍交渉、ドジャース幹部が語る裏側 お金より「居心地のよさ優先」「ただ爽やかだった」
米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」が報道
米大リーグ・エンゼルスからフリーエージェント(FA)となっていた大谷翔平投手が9日(日本時間10日)、ドジャースに移籍すると発表した。10年総額7億ドル(約1014億円)とも米メディアに伝えられたが、契約の裏側を米誌が紹介。ドジャース幹部の言葉として「ショウヘイはただただ爽やかだった。私たちは彼と契約することでさらに良い気分でそのミーティングを終えたと分かっている」などとすっかり魅了されたようだった。
米スポーツ専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」は「ドジャースの10年にもわたるショウヘイ・オオタニの追求がついに成し遂げられた」との見出しで記事を掲載。大谷とドジャース側が面談した際の内容を報じた。
10年7億ドルという巨額契約が注目を浴びるが、ドジャース関係者の一人は「彼は本当に、最後のお金までを追い求めることよりも、居心地の良さのレベルを優先しているようだった。彼はベストな契約は最多のお金であるとは考えていないようだ。そして、もし彼が今後10年間でプレーオフへの一番のチャンスを求めているのなら、私たちは過去の実績だけでトロントに対して明らかにアドバンテージを持っていることになる」と語ったという。
金額よりもチームの環境を優先していたという大谷。本拠地で対面したドジャース側は「オオタニという人物に恋に落ちた」と記されている。マイナーのシステム、野球がどれだけ好きかに加え、MVP発表で話題になった犬の話もしたそうだ。「ある情報源によると、ある時点で彼は、そのお金がどのように使われているかを“考えるだけでも馬鹿馬鹿しいものだった”とさえ言った。同僚たちが言うように、オオタニには野球をすることと野球のためにトレーニングするという2つの娯楽がある」と記事ではその人柄を伝えている。
「私たちは衝撃を受けた」と語ったというドジャース幹部の1人は「清々しかった。彼は試合に対して若々しい愛情を持ってるから、年齢よりもさらに若く見える」と大谷にすっかり魅了された様子。「私たちは何が彼にモチベーションを与えているのかを知りたかったが、それはとても単純だった、野球をすることだ。CEOやブランドとして成功したいと考える人もいる。ショウヘイはただただ爽やかだった。私たちは彼と契約することでさらに良い気分でそのミーティングを終えたと分かっている」。二刀流と対話した後、心は晴れやかだったようだ。
(THE ANSWER編集部)