イングランド代表の主将ジョン・テリーは、不調が囁かれるFWウェイン・ルーニーについて、「周囲が騒ぎ立てるべきではない」と注意を促した。

 EURO2004を最後に、国際大会で得点を記録していないルーニー。先週土曜日(7日)に行なわれたEURO2008予選のマケドニア戦でもノーゴールに終わっている。しかしテリーは、「ウェインはまだ若いのに、周囲のプレッシャーがありすぎる。期待が過剰なんだ。でも、ウェインがイライラを募らせている様子はない」と、若きエースの様子を語る。

 ただ、20歳のFWが苦しんでいるのも事実だ。所属するマンチェスター・ユナイテッドでは開幕戦以来ゴールから遠ざかっており、マケドニア戦では74分に交代を告げられる屈辱を味わっている。しかし、頼れる主将テリーは、代表戦33試合で11得点の実績を残すルーニーの復活は近いと語る。

「代表での記録を見ると、ウェインのゴール率はすごく高い。だからこそ、少しでも無得点が続くと、周りが騒ぎ出すんだ。いま必要なのは、とにかく1ゴール。彼がワールドクラスであることは間違いないんだ。1度ゴールを決めると、その後は量産体制に入るはず。僕に出来ることなら、最大限のサポートをさせてもらうよ」

 チームメイトの助けを得ながら、完全復活を目ざすルーニー。奇しくも、水曜日(11日)に対戦するクロアチアは、EURO2004で最後にゴールを奪った相手。“悪童”の完全復活には格好の相手といえるだろう。