ユーロ2008予選第3戦、グループ最大のライバルであるスウェーデンとの一戦で2−0と敗れたスペイン代表は、早くも2敗目を喫し、ユーロ2008本戦出場に危険信号が灯った。

本戦出場のためにも負けられないアウェイでの一戦に臨んだスペインだが、試合開始1時間前に上がった雨の影響でピッチに足を取られパスが回らず、中盤が機能せず、攻撃のチャンスを作る事ができなかった。対するスウェーデンは、組織的なサッカーでスペインを封じ込め、2度のカウンターからこのチャンスを落ち着いて決め2点をマーク。低調なスペインにあって1人気を吐いたのはラウルの‘7番’をつけたビージャだったが、ゴールを叩き込むことはできず、結果2−0で完封された。

この敗戦で、ルイス・アラゴネス代表監督の解任要求が再熱。今回ラウルを招集メンバーから外したことで風当たりも強く、勝利という結果を残すことが必至であったが、結果を出せずに終わった。試合後、監督自身は辞任する意志はないと語っているが、スペイン各紙は紙面トップでアラゴネス監督の解任を報じている。今後も解任騒動はヒートアップしそうだ。

グループFは、3戦3勝でグループトップに立つスウェーデンが頭一つ抜きん出た。そして、デンマーク、北アイルランド、ラドビア、スペイン、アイスランドが2位の座を争う形となっているが、スペインは苦しい状況に立たされていることは確かだ。

グループF予選結果  勝ち点/試合数/勝/分/負/得点/失点(7日時点)
1位:スウェーデン    9 3 3 0 0 6 1
2位:デンマーク     4 2 1 1 0 2 0
3位:北アイルランド   4 3 1 1 1 3 5
4位:ラトビア      3 2 1 0 1 4 1
5位:スペイン      3 3 1 0 2 6 5
6位:アイスランド    3 3 1 0 2 3 6
7位:リヒテンシュタイン 0 2 0 0 2 1 7