ユーロ08オーストリア・スイス共催大会出場に向けて現在フィレンツェ近郊コベルチャーノで合宿中のイタリア代表。7日の対ウクライナ戦、11日の対グルジア戦を前にあらたな問題が浮上した。リトアニア相手に引き分け、フランスに惨敗を喫したイタリア。W杯王者の不甲斐ない戦いぶりに国内メディアから“ドナドーニ監督批判”が沸き上がる中、背番号「10」の行方にも注目が集まっている。

W杯優勝後「代表復帰は07年以降」と明言したトッティ(30)、背番号「10」を身に纏い代表の攻撃陣を引っ張った司令塔は今回も代表復帰を見送っている。空き番となった「10」の最適任者はデル・ピエロだが、司令塔争いに敗れた末に背番号「7」を選択した苦い経緯もあり「10」復帰可能性は低い。現時点では03年に「10」を経験したFWインザーギ、ドイツW杯を自宅観戦していたFWディ・ナターレやFWディ・ミケーレが「10」有力候補と見られている。

最終決定権を持つドナドーニ監督は4日、多くの報道陣を前に「土曜日は俺が背番号10を着てベンチに入る」と宣言、往年の名ファンタジスタぶりを発揮して厄介な質問を見事に切り返している。