レアル・マドリーのデイビット・ベッカム(31)は、キャリアの最後の地としてアメリカでプレーすることを考えているようだ。ニューヨーク・レッド・デビルズからの魅力的なオファーは、ベッカムに大西洋を超える決意を固めるのに十分となっている。

ニューヨーク・レッド・デビルズのオーナーで億万長者のフィリップ・アンシュッツ氏は、ベッカムに対し莫大な収入を保証する用意があるとし、ベッカム自身もこの話しに乗り気だとイギリスの‘The People’誌が報じている。

今シーズンいっぱいでレアル・マドリーとの契約が切れるベッカムだが、未だ同クラブとの契約を延長しておらず、もし契約延長の合意に達しなければ自由契約となり、2003年に3500万ユーロ(約52億4000万円)で移籍したレアル・マドリーからただで出ていくことが可能。

また、ベッカムのレッド・ブルズ移籍は、彼のスポンサーであり最近1億2500万ユーロ(約187億万円)でメジャー・リーグ・サッカー(MLS)と商業契約を結んだアディダスにとって、アメリカでの営業拡大のためにも良い話しとなっている。さらに、ニューヨークを拠点に芸能活動を望んでいるビクトリア夫人にとっても願ったりというところだろう。

商業的意味合いの強いベッカムの移籍話しだが、イングランド代表ではマクラーレン監督から戦力外通告を受け、レアル・マドリーでもサブ扱いとなっている彼にとって新天地でプレーするという一大決心をする時が訪れているのかもしれない。今後の動きに注目したい。