9月29日に30歳を迎えたチェルシーFWアンドリー・シェフチェンコ。1日夜、ロンドンで催された“誕生日パーティー”には古巣ACミランからガリアーニ副会長、幹部レオナルド、MFセードルフらがチャーター機で祝福に駆けつけた。

セリエA第5節ホームでのシエナ戦を0−0と引き分けたACミラン。不正発覚により「−8」ポイントからスタートを切ったACミランは第5節終了時点で3勝2分、勝ち点「3」の12位。総失点「1」が示す守備陣の奮闘とは対照的に、総得点はわずかに「5」。昨季セリエA全38試合での総得点「85」、1試合平均「2.24」から激減、28得点を挙げた絶対的エース・シェフチェンコ不在がそのまま得点力不足に繋がっている。

30歳を迎えたシェフチェンコはイタリアのガゼッタ・デッロ・スポルト紙の特集インタビューで現在の心境を語った。記事の中でシェフチェンコは「カカが不調?彼はとてつもない能力を秘めている。ACミランの歴史に名を刻む選手であり、最後まで彼を信じる事が何よりも重要だ」と24歳の司令塔が古巣の未来を握っている事を明かした。

イングランド移籍を決意した最大の理由として「妻(アメリカ人)と子供達とのコミュニケーション」を挙げたシェフチェンコ。最後に「英語?(英語を母国語としない)外国人選手の話す英語は理解しやすい。ただ、同僚のランパードとテリーがいつもサポートしてくれているよ」と笑顔で締め括っている。99−00季から05−06季の7年間、ACミランでゴールを量産し続けたシェフチェンコ。ミラニスタ(ACミラン選手・サポーター)だけでなくイタリア国内から沸き起こる“復帰待望論”は彼が現役を終えるまで続くだろう。