薬師丸ひろ子、“海の京都”でアオリイカ釣りに挑戦!『食彩の王国』1000回記念2週連続SP
2003年10月の放送開始以来、日本の食を守るべくさまざまな取り組みに挑む人々の思いに寄り添い、奥深い“食材の世界”をひも解いてきた『食彩の王国』。
2023年は“放送20周年”というアニバーサリーイヤーであり、明日10月28日(土)で放送1000回を迎える。
番組では、1000回を記念して2週連続でスペシャル企画「もてなし宿の食材物語」を放送。
旅に出るのは、2003年のスタート時から番組の語りを務めてきた俳優・薬師丸ひろ子。“海の京都”といわれる伊根町を訪れ、もてなし宿のこだわり食材を生み出す人々と出会う。
◆薬師丸がアオリイカ釣りに挑戦!
伊根は京都北部、日本三景の天橋立から車で約30分のところにある半農半漁の小さな町。
穏やかな伊根湾には船揚げ場と住居が一体となった風情ある“舟屋”が約230軒も連なり、重要伝統的建造物群保存地区に選定されている。
薬師丸が訪ねるのは、そんな舟屋を生かした1日1組限定の漁業体験型民宿“鍵屋”だ。
「食材は目の前にありますよ!」と主人の鍵賢吾さんが宿の前の海で釣って見せたのは、旬のアオリイカ。
このアオリイカをはじめ、宿の食材の中心は京丹後沖でとれる新鮮な魚介だ。
今回、薬師丸は自らアオリイカを釣り上げて実食。
さらには“丹後ぐじ”としてブランド化されている甘鯛も鍵さんが繊細な和食に仕立てる。
鍵屋自慢の食材は、魚介だけではない。
茶碗蒸しや郷土料理“煮ぐい(魚のすき焼き風鍋)”に欠かせないのが卵。
薬師丸は伊根町の山間で約2000羽を“平飼い”で育てている“三野養鶏”を取材。
新鮮な卵を使って、郷土料理“丹後ばら寿司”などをふるまってもらう。
◆新作パスタ“イカルボナーラ”とは?
鍵屋では調味料にもこだわっており、後篇では鍵さんが料理に使用する清酒を仕入れている江戸時代(1754年)創業の酒蔵を訪れる。
14代目の杜氏・向井久仁子さんは、自家栽培の古代米ともち米をブレンドして仕込んだ薄紅色の新酒“伊根満開”を開発した人物。
今や海外の有名レストランでも引っ張りだこ。“日本酒のロゼ”と呼ばれる伊根満開を生み出した向井さんの酒造りに対する思いとは?
また薬師丸は、今年の春に鍵さん夫妻がオープンした新施設“おふくわけ”にも足を運ぶ。
この施設のコンセプトは、さまざまな料理人とコラボして伊根の食材を使った新しい“食”を発信すること。その趣旨に賛同したのが、京都出身のイタリアンの匠・福村賢一シェフだ。
最後は“伊根の食材の魅力がつまった一皿”をテーマに、福村シェフがアオリイカと三野養鶏の卵を使って新作パスタを作る。
その名も“イカルボナーラ”。いったいどんなパスタが出来上がるのだろうか?
◆薬師丸ひろ子 コメント
「海の京都」と呼ばれる丹後半島の「伊根の舟屋」の景観は美しく、今回お訪ねした「鍵屋」は目の前の海が透き通っていて、魚が泳いでいるのが見られました。
宿の前で釣りもできるというので、私もアオリイカ釣りに挑戦しました。餌木を投げてリズムをつけて巻き取ると、なにやら重くなった感触があり…「釣れました!」ビギナーズ・ラックです。
透き通る身と、グリーンの目が印象的なアオリイカ。さっそく、宿の御主人がその場で捌いて刺身にしてくださり、コリッとした歯ごたえで、ほのかな甘みがあり、自分で釣った手ごたえとともに、忘れられない味になりました。
旬を迎えた甘鯛も、その他の料理もすべて手作り。食材の持ち味を引き出し、料理でもてなす心配りに感服しました。
卵の養鶏場や、女性杜氏の醸造元にもお邪魔しましたが、家族経営で、楽しそうに家業に取り組む姿に感動しました。
食材や料理にかける手間ひまが、もてなしの心。これからも、食材の向こうにいる生産者の心を大切にしていきたいと思いました。