今後のハイエンドAndroidスマートフォンに搭載が予想されるクアルコム製チップ「Snapdragon 8 Gen 3」が、ついに正式発表されました。その内容は、数日前にリークされたとおりでした。

↑Snapdragon 8 Gen 3、ついに正式発表

 

この最新チップをiPhone 15 Proモデル用のA17 Proと比較したベンチマーク結果が、人気ベンチマークアプリの投稿サイトGeekbench Browserに登場しました。

 

比較の対象となったデバイスは「Xiaomi 23127PN0CC」であり、16GBのRAMを搭載しているものです。おそらく、Snapdragon 8 Gen 3搭載が噂されている未発表製品「Xiaomi 14」だと思われます。

 

今回のベンチマークによれば、Snapdragon 8 Gen3のCPUはプライムコア(最大3.3GHz)×1、高性能CPUコア(最大3.15GHz)×3、高性能コア(最大2.96GHz)×2、高効率コア(最大2.27GHz)×2という「1+3+2+2」構成となっています。

 

それに対してA17 Proは、2つの高性能コア(最大3.78GHz)+高効率コア(最大2.11GHz)×4、合計6つのCPUコアを備えています。

 

実際に対決させたところ、Xiaomi 14のシングルコアスコアは2207で、マルチコアスコアは7494。A17 Proと比べてシングルコアは遅れを取っていますが、なんとマルチコアでは上回っています。

Image:GeekBench Browser

 

Snapdragon 8 Gen 3は4nmチップなのにに対して、A17 Proは3nmチップです。一般的に「○nm」、つまり回路線幅が小さいほど性能と電力効率(省電力)がアップする傾向があるため、マルチコアだけとはいえ、Snapdragon 8 Gen 3が勝ったのは驚きです。

 

サムスンの次期フラッグシップ機「Galaxy S24 Ultra」には、その高速版である「Snapdragon 8 Gen 3 for Galaxy」が搭載される可能性があります。十分に性能を発揮するには、冷却装置を充実させる必要もありますが、非常に期待が持てそうです。

 

Source:Geekbench Browser
via:Wccftech