1日(日)、サンティアゴ・ベルナベウで行われた‘マドリー・ダービー’で、アトレティコ・マドリーに先制され苦しい状況が続く中、チームを救う1発を決めたのはやはりレアル・マドリーのキャプテン、ラウルだった。

29日(金)には、ユーロ2008グループ予選、対スウェーデン戦(10月7日)、アルゼンチンとの親善試合(10月11日)のスペイン代表メンバーが発表されたが、そこにラウルの名はなかった。10年ぶり、まさかの代表落ちに「僕は代表の1番のサポーターとして、土曜日は家で代表を応援するよ」と気丈に振る舞っていたラウルだが、やはり悔しかったのは確かだ。

代表への情熱と悔しさを胸に秘め挑んだ‘マドリー・ダービー’で、前半38分、グティからのセンタリングに右足でピンポイントで合わせ同点弾を叩き込んだラウルは、「代表の‘7番’はここにいる」とばかり自身のユニフォームの背番号を指差しながら喜びをアピール。ルイス・アラゴネス監督へ無言のメッセージを送った。

今シーズンに入って‘らしさ’が戻りつつあるラウル。今回の代表戦ではメンバーから外れたとはいえ、まだチャンスはある。代表復帰に向けラウルのこれからに期待したいところだ。