15年前から事実婚だった熟年カップル。夫が脳梗塞で事態急変「還暦まで生きて結婚しよう」

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10月15日(日)放送の『新婚さんいらっしゃい!』に、お互い再婚同士の熟年新婚カップルが登場する。

青森生まれで津軽弁をこよなく愛す夫は、土木職人として全国を飛び回っていた。

一方の妻は広島出身で、現在はドローンスクールや保育園などを営むやり手経営者だ。

出会いは15年前。妻が実家の家業である日帰り温泉を手伝っていたときのこと。

「チカチカ光るネオンが気になった」と語る夫は、温泉のインパクト大な看板に引き寄せられ閉館30分前にやってきた。

当時の彼は、オカッパ金髪の作業着姿。おまけに歯も2本抜けていたといい、妻にとってはインパクトが強かったと明かす。

そのとき妻に一目惚れをしたという夫は、顔を覚えてもらおうと以後2週間、必死に温泉に通い詰める。

当然そんな必要もなく、初日から夫を一目で覚えた妻だったが、初めて耳にする津軽弁を話す彼に興味を抱いていったという。

その後夫は、温泉で働く妻の同僚から彼女の誕生日を聞き出すと、サプライズでとっておきの品をプレゼント。さらにその勢いで、島根の温泉に日帰りデートへ。

車を運転して向かう道中では、夫からの「めんけぇな、めんけぇな(かわいいな、かわいいな)」という怒涛のアプローチに妻もだんだんとドキドキ…。さらに、温泉あがりの夫のオールバック姿には「勝新太郎に似てる!」とキュン。

極めつけは帰り際。唐突なほっぺへのチューとともに「へばな!(さよなら!)」と颯爽と立ち去る夫に、「こんなの久しぶり!」と妻は大興奮。

ほどなくして夫から電話で告白があり、めでたく付き合うこととなった。

いざ交際が始まり、数えきれないほどプロポーズを受けていたものの、2人の娘がいた妻は名字が変わることにためらいがあり、長らく事実婚で過ごしていた。

事態が急変したのは3年前。山口県へ出稼ぎ仕事に行っていた夫が、突然真っすぐ歩けないほどの体調不良に襲われた。

何とか自力で病院に行くと、脳梗塞の診断。急遽入院することが決まったという。

翌日、妻が車を飛ばして駆けつけると、主治医からは「場所が悪く、何があっても驚かないで」と告げられる。

さらに妻にとって悲劇だったのは、何とか顔を見たいと病院側にお願いするも、コロナ感染の対策上、家族以外は会えないという現実。

初めて内縁であることの壁に直面し失意の妻だったが、病院側の計らいで夫と繋いでもらったテレビ電話で切り出したのは、「還暦まで頑張って生きて、結婚しよう」という愛の告白だった。