リーガ前節、ホームでのバレンシア戦では勝ち点3を逃し、アウェイでのチャンピオンズリーグ、ベルダー・ブレーメン戦では信じられないような内容で引き分けに持ち込むのがやっとと2試合連続で引き分け、さらにはチームの大黒柱サミュエル・エトーの長期離脱とチーム内に暗いムードが漂うバルセロナ。このいやな流れを断ち切るには勝利しかない。

バルサは今夜(30日)、アウェイでアスレティック・ビルバオ戦に挑むが、エトー不在の中、チームを引っ張る役目を担うのはロナウジーニョとなるだろう。彼自身、今夜の試合でリーガ100試合出場を達成することになり、また、サン・マメスはロナウジーニョがリーガデビューを飾ったスタジアムということもあり、彼のモチベーションも高まっていることは確かだ。

ライカールト監督には、ロナウジーニョかグジョンセンをCFで起用するという2つのオプションがあるが、アスレティック戦ではロナウジーニョをCFに、メッシとジュリを左右サイドに置く3トップを形成する模様だ。ロナウジーニョが相手ディフェンダーを引きつけ、その空いたスペースをメッシやジュリが突いてゴールを奪うというパターンに懸けるようだ。

今シーズン序盤から不安定さを見せるロナウジーニョだが、ここ一番での強さを武器にチームを牽引し、節目となる100試合目での勝利を目指す。そして何よりその勝利をエトーに捧げたいと考えているに違いない。