FWサミュエル・エトーの右膝半月板損傷による5ヶ月間という長期戦線離脱は、チームにとってもファンにとっても大きなダメージを与えているが、バルセロナでは、誰がエトーの代役を務めるのか?に話題が集中している。ライカールト監督が、ラーションの退団で今夏獲得したエイドゥル・グジョンセンをエトーの代役として考えていることはおそらく間違いないが、ファンの間ではサビオラを望む声が上がっている。

スペイン紙‘Mundo Deportivo’がウェブ上で、「エトーの離脱中、誰が代わりを務めるべきか?」というアンケートを行った結果、サビオラがダントツの得票率でファンの支持を集めた。

サビオラ    57%
グジョンセン  37%
ロナウジーニョ  2%
ジュリ      2%
その他      2%

ファンはサビオラを求めているという結果となっている。

ライカールト監督の構想外となっているサビオラだが、リーガ前節のバレンシア戦では引き分けという状況の中、途中出場し、あと一歩で勝ち越しゴールというシーンも演出。攻撃のオプションとして起用できることも証明している。それでもサビオラの状況が一気に好転することはないと思われていたが、エトーの長期離脱でサビオラにチャンスが生まれる形となった。

CFにグジョンセン、左サイドにロナウジーニョ、右サイドにはメッシかジュリという布陣がライカールト監督の第1オプションだろう。第2オプションとしては、CFにロナウジーニョ、左右サイドにメッシとジュリという布陣も考えられる。実際、昨シーズンもこの布陣を起用している。そして、サビオラの起用が第3オプションとなる可能性もある。

クラブ側は冬の移籍で新たなFWを獲得することは今のところ考えてはいないようだ。つまり現メンバーで乗り越えていくしかないということだが、それにしてもエトーの離脱はバルサにとってあまりにも大きな痛手だ。