ACミラン会長シルビオ・ベルルスコーニが29日、70歳の誕生日を迎えた。1936年9月29日、銀行員ルイージさんとローザさんの間に生まれたシルビオは大学で法律を学び、若干25歳の若さでテレビ業界にデビュー。42歳でテレビ局オーナーとなり業界トップに躍り出た。

熱烈なミラニスタ(ミラン・サポーター)が昂じて1986年にACミランを買収、会長職就任後に7度のスクデット(セリエA優勝)をもたらすなどACミラン黄金時代を築いた。1993年、フォルツァ・イタリア党(中道右派)を設立したベルルスコーニは3期に渡りイタリア首相を歴任、今春からACミラン会長職に復帰した。

イタリア一の大富豪、財産総額110億ドル(約1兆4000億円)と推測されるベルルスコーニ会長は29日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙上で「自分には“自分で規則を発明・考案”しないという信念がある。現在のような高度文明社会で、がんじがらめの規律だらけになることは避けたい。アメリカのような“強者をより強者に、弱者をより弱者に”する政策がテロを招く。この理論はカルチョ界にも当てはまる」と独自の成功哲学を語っている。