暴行容疑をかけられているフィオレンティーナFWアドリアン・ムトゥ(27)が潔白を主張した。ルーマニア代表エースFWのムトゥは9月2日、ユーロ08予選ルーマニア対ブルガリア戦後の夜に足を運んだレストランでウェイターからのサインと写真撮影要請を拒否した事からトラブルに発展。ウェイターから「代表が宿泊するホテルに謝罪に行ったが、ムトゥに鉄の棒で殴られた」と訴えられ、50万ユーロ(約7500万円)の損害賠償を請求されていた。

28日付のガゼッタ・デッロ・スポルト紙独占インタビューに応じたムトゥは厳しい口調で無実を主張した。ウェイターの主張に対しムトゥは「サインを拒否した事はない。彼は鉄の棒で殴られたと訴えているが、自分は彼に触れてもいないよ。それをまず証明しなければならない」と真っ向から暴行容疑を否定した。

チェルシー時代に起きた“コカイン陽性反応”、「周りの人間は事件後に消え失せたよ。家族以外はね」。過去の苦い経験から2度と問題を起こさないと誓ったムトゥ、今回の“暴行容疑”はまさに寝耳に水だった。アドリアーナと名付けた生後3ヶ月の娘を引き合いに出し「父親としての責任も自覚している。今回の件は全て作り話だ」と“暴行容疑”を完全否定したムトゥ、「カルチョの話題にしようよ」と締めくくった特集記事面にはムトゥ直筆サインが掲載されていた。