起業家 山口豪志氏が語る!人類に気ヅキの視ゲキを与える雑誌『THE RACE』を出版した理由
人類に気ヅキの視ゲキを与える雑誌『THE RACE』vol.2を出版するためのクラウドファンディングが現在、実施中だ。デジタル化の大きな波により紙の雑誌が少なくなる昨今、『THE RACE』は紙質や写真、重厚なカバーなど、細部に至るまでこだわりぬいた紙の雑誌だ。発行人である山口豪志氏に、これまでの人生や『THE RACE』出版までの道のりをうかがった。
■自分の人生には何か意味がある
山口豪志氏は、岡山県出身。茨城大学理学部卒。2006年クックパッド株式会社に入社し、2009年同社IPOにトップセールスにて貢献。2012年ランサーズ株式会社に3人目の社員として参画し、ビジネス開発部長、社長室広報を歴任。2015年に株式会社54を創業。常時約30社のスタートアップ企業のアドバイザーとして事業戦略策定、BtoBアライアンス支援、広報部門立ち上け等を行う。
山口氏の子どもの頃からの夢は『昆虫博士』になることだった。きっかけは幼少期の頃、昆虫を触ったり、捕まえたり、採取したりして、単純に楽しいという気持ちだった。大学時代は昆虫の分類学を専攻していたが、大学4年生になり大学院への進学を考えていた矢先、その考えは一変する。
「大学院に進み5年間の研究の後、研究者を目指すことを考えたとき、不安な気持ちが増大しました。当時、親父が亡くなり、経済的な問題も大きいことから、進学を諦めることにしました。」(山口氏)
当時、山口氏の母親は専業主婦であったので、父親が家庭の大黒柱だった。父親の死があらためてお金を考えるきっかけとなった。『経済的に不自由したくない』との思いから、どうやったらお金を稼げるかを考えたとき、父親の『本と旅と友達は人生を豊かにする』という言葉が頭をよぎった。そこで1年間大学を休学して、海外への一人旅を決断した。
「国内での一人旅もしたことがないのに、初めての一人旅はユーラシア大陸横断で、タイからエジプトへの旅でした。親父が死んだこともあり、『その旅で死んでしまったら、それまでの人生』という投げやりな気持ちもありました。」(山口氏)
初めての一人旅が海外ということもあり、旅先では様々なトラブルに巻き込まれた。大変な思いもしたが、総じて楽しく生きて帰国できたことから『自分の人生には何か意味がある』と考え、インターンで人材会社で働くことになった。
「人材会社は、すべての業種業界と関わっています。しかも、利益が出て儲かっている会社を中心に仕事があります。営業先のひとつに高校時代の同級生がインターンをしていたクックパッドがありました。営業に行ったところ、創業者の佐野さん声を掛けられ、入社することになりました。」(山口氏)
山口氏はユーラシア大陸横断の旅の中で、『知価革命』(堺屋太一著)という本に出会っていた。同書は1985年に出版された本だが、現在のインターネット社会を見事に言い当てていた。『20年後の未来を言い当てた』という事実に、山口氏は強い衝撃を覚えたという。
当時はブログが流行っており、Yahoo!メッセンジャーやSkype Messengerなどのメッセンジャーなどのコミュニケーションツールがあった。国際電話が1分何百円もする時代に、ネットカフェなら1時間100円ぐらいで海外とチャットできることから、インターネットへの可能性を感じていたことも、クックパッド入社への後押しをした。
「人間にとって衣食住は重要なファクターであり、クックパッドは食×ITなので、伸びしろがある会社だと考えました。」(山口氏)
その後、クックパッドは上場を果たす。
当時を振り返る、山口豪志氏
■原丈人氏との出逢いが人生を変える
クックパッドの上場は、山口氏にとって、大きな転機を迎えるきっかけとなった。
「上場企業は、福利厚生や待遇が改善されるため、労働者には凄く良いです。その反面、株価や株主を意識しながら仕事をすることになります。そこに違和感を感じ始めました。」(山口氏)
上場前までは、社長や経営陣の意思決定が一番偉い存在だった。上場後も、経営陣の偉さは変わらないが、そこに目に見えない株主という擬似的な存在が現れた。よく言われる『会社は株主のもの』という利益を最優先する経営体制に違和感を感じ始めたのだ。
「たまたま飲み屋で愚痴っていたところ、会社の同僚が『ほぼ日』の糸井さんと原さんとの対談を教えてくれて、『お前は文句を言って行動を起こしてないけど、原さんは行動を起こして新しい仕組み作りをやっているぞ!』と言われ、そこから原丈人さんに興味を持ちました。」(山口氏)
原丈人氏は、もともと考古学者を目指していた。考古学者は通常、補助金などで調査費用を捻出するが、原丈人氏は会社を設立しビジネスを展開、自分だけの力で調査費用を捻出している。表の顔は起業家であり投資家でありVCファンドのオーナーであるが、プライベートでは考古学を研究する。
山口氏はクックパッドを退職後、ランサーズに就職した。『働き方を変えるぞ』というマインドのもと、仕事にいそしんでいた。たまたま仕事で、サイボーズ 青野慶久氏と打合せをしていたとき、原丈人氏との食事に誘われた。
「講演会で原さんにご挨拶させていただいたことはありましたが、食事会は初めてでした。そこから原さんと直接お話しできる機会ができました。そこから人生が大きく変わりました。」(山口氏)
ランサーズを2014年に退職した後、山口氏は原氏とともにアフリカ諸国をはじめ、諸外国をまわる視察に帯同し、さまざまな薫陶を受けて、今日の山口氏がある。
原丈人氏について語る、山口豪志氏
■原丈人氏の業績を残したい!『THE RACE』を発刊へ
山口氏は生物学、原氏は考古学に興味がある。生物史や人類史の「史」は、時間軸でとらえる学問だ。
「人間は恐竜とは違い、骨ではなく情報で歴史を残せます。人類に気ヅキの視ゲキを与える雑誌『THE RACE』と言っていますが、『こういう考え方がある、こういう人がいるんだ』のようなエッセンスとして気ヅキを提供したいと考えました。また雑誌は目で見て楽しんでもらえるものにもしたかったので、写真や図版で見るだけでも面白いというのを目指しました。未来の人たちへのギフトとして遺る物を作ろうと意識しました。」(山口氏)
『THE RACE』は文章での気ヅキに加え、目で見ても楽しめる雑誌を目指している。その時代のアートも残したいとの考えもある。100年後、我々は生きていないが、その未来にいる人類に向けて作った雑誌であるというのだ。
「テーマはアート・サイエンス・ビジネスの3つです。人間が生み出した叡智の中で、再現性のないものがアート、再現性のあるものがサイエンスです。アートやサイエンスはそれぞれ人類にとって尊く価値のあるものであり、ビジネスはこれら2つの要素を流通させるための媒介するものであると考えています。この3つをあえて並列に並べて、それぞれに関わる人を取り上げています。新しい気ヅキを与える震源地になるアーティストやサイエンティスト、この時代に軌跡を残すビジネスパーソンや経営者をフォーカスして取り上げています。」(山口氏)
2023年の出来事を強引に3分割して仕分けして、アーティストの作品や、科学者が研究しているテーマ、経営者が営む事業やビジネス思想に触れることで、その時代感をそれ以降の時代、例えば100年後の未来の人たちに遺したいとの考えだ。
「どんなに優れた才能がある人や実績を遺した方でも、弟子やご子息がいないと、その人の業績は100年という時間を経ると忘れ去られてしまいます。原丈人さんはご子息がなく、悠久の時の中で、彼が生きた時間や偉業はかき消されてしまうと思ったとき、私は彼の弟子を自負しているので師匠を残したいという気持ちで、この雑誌を創刊しようと考えました。過去の芸術家の足跡を調べてみると100年ほどで綺麗さっぱり忘れ去られてしまうという事例が多くあるんですよね。原丈人さんは現代においては有名な方なので、いろいろなメディアでのインタビューや書籍でその業績が多少なりとも残っていくと思いますが、この雑誌でやりたかったのは、インタビュー時に『100年後の人にコメントをお願いします』と聞くことを決めていて、その言葉を遺そう、と。ちなみに雑誌のタイトルである【THE RACE】は慣用句である[THE HUMAN RACE]=[人類]という意味から付けた名称です。」(山口氏)
山口氏によれば、現在の我々のおこないが将来の人類に確実に影響を与えていくというのだ。将来の人類を思ったとき、彼らに遺すメッセージが『THE RACE』だという。
一番苦労したことは、何だろうか?
「やはり資金ですね。しっかりとこだわった紙の書籍をつくるにはお金が掛かります。汚れや傷みを軽減するためにも、雑誌なのに外装のカバーを付けたかったんです。さらにカバーの挿絵は版画家 小林敬生先生の作品[宙へ 〜或いは蘇生〜]をお借りしました。その絵の中には東京タワーがうつっていたり、目黒にある小林先生の自宅から見える東京の街並みがあったり、実際に現代に生きているさまざまな生物、サバンナの馬や深海の魚のような地球上に生きるさまざまな生き物が混在して現れています。お金集めは本当に大変でした。より多くの人たちに、この雑誌を出版する意義について知っていただき、共感してもらい、応援してもらって何とか初版の出版は実現できました。」(山口氏)
山口氏によれば、取材で全国をまわり、各地のインタビュー写真をそれぞれ撮影している。いわゆる書籍でなく雑誌の形にこだわった理由は、雑誌という形式であれば広告を掲載できるからだ。その時代の広告を見ることで、2023年に活躍していた企業やサービスも暗に遺すことができる。
『THE RACE』について語る、山口豪志氏
『THE RACE』は、他メディアでは取り上げられない面白い人にインタビューをしたり、あえて他で聞かれないような長期的な視点に立った質問をしたりと、独自性のある雑誌だ。キャスティングの面白さや普段知られていない著名人の人となりを楽しめる。現代の日々の生活を頑張って暮らしている人たちが、同時代の偉人の言葉や生き様を見聞することで現在の自分をかえりみて読んで欲しいとのこと。
現在、vol.02のクラウドファンディングを実施しており、支援者を絶賛募集中である。
https://motion-gallery.net/projects/therace
『人類に気ヅキの視ゲキを与える』唯一無二の雑誌であるだけに、興味を持った人は同誌のサイトを訪れてみては如何だろうか。
■THE RACE - 人類に『気づきの視げき』を与えるマガジン
■ITライフハック
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■自分の人生には何か意味がある
山口豪志氏は、岡山県出身。茨城大学理学部卒。2006年クックパッド株式会社に入社し、2009年同社IPOにトップセールスにて貢献。2012年ランサーズ株式会社に3人目の社員として参画し、ビジネス開発部長、社長室広報を歴任。2015年に株式会社54を創業。常時約30社のスタートアップ企業のアドバイザーとして事業戦略策定、BtoBアライアンス支援、広報部門立ち上け等を行う。
「大学院に進み5年間の研究の後、研究者を目指すことを考えたとき、不安な気持ちが増大しました。当時、親父が亡くなり、経済的な問題も大きいことから、進学を諦めることにしました。」(山口氏)
当時、山口氏の母親は専業主婦であったので、父親が家庭の大黒柱だった。父親の死があらためてお金を考えるきっかけとなった。『経済的に不自由したくない』との思いから、どうやったらお金を稼げるかを考えたとき、父親の『本と旅と友達は人生を豊かにする』という言葉が頭をよぎった。そこで1年間大学を休学して、海外への一人旅を決断した。
「国内での一人旅もしたことがないのに、初めての一人旅はユーラシア大陸横断で、タイからエジプトへの旅でした。親父が死んだこともあり、『その旅で死んでしまったら、それまでの人生』という投げやりな気持ちもありました。」(山口氏)
初めての一人旅が海外ということもあり、旅先では様々なトラブルに巻き込まれた。大変な思いもしたが、総じて楽しく生きて帰国できたことから『自分の人生には何か意味がある』と考え、インターンで人材会社で働くことになった。
「人材会社は、すべての業種業界と関わっています。しかも、利益が出て儲かっている会社を中心に仕事があります。営業先のひとつに高校時代の同級生がインターンをしていたクックパッドがありました。営業に行ったところ、創業者の佐野さん声を掛けられ、入社することになりました。」(山口氏)
山口氏はユーラシア大陸横断の旅の中で、『知価革命』(堺屋太一著)という本に出会っていた。同書は1985年に出版された本だが、現在のインターネット社会を見事に言い当てていた。『20年後の未来を言い当てた』という事実に、山口氏は強い衝撃を覚えたという。
当時はブログが流行っており、Yahoo!メッセンジャーやSkype Messengerなどのメッセンジャーなどのコミュニケーションツールがあった。国際電話が1分何百円もする時代に、ネットカフェなら1時間100円ぐらいで海外とチャットできることから、インターネットへの可能性を感じていたことも、クックパッド入社への後押しをした。
「人間にとって衣食住は重要なファクターであり、クックパッドは食×ITなので、伸びしろがある会社だと考えました。」(山口氏)
その後、クックパッドは上場を果たす。
当時を振り返る、山口豪志氏
■原丈人氏との出逢いが人生を変える
クックパッドの上場は、山口氏にとって、大きな転機を迎えるきっかけとなった。
「上場企業は、福利厚生や待遇が改善されるため、労働者には凄く良いです。その反面、株価や株主を意識しながら仕事をすることになります。そこに違和感を感じ始めました。」(山口氏)
上場前までは、社長や経営陣の意思決定が一番偉い存在だった。上場後も、経営陣の偉さは変わらないが、そこに目に見えない株主という擬似的な存在が現れた。よく言われる『会社は株主のもの』という利益を最優先する経営体制に違和感を感じ始めたのだ。
「たまたま飲み屋で愚痴っていたところ、会社の同僚が『ほぼ日』の糸井さんと原さんとの対談を教えてくれて、『お前は文句を言って行動を起こしてないけど、原さんは行動を起こして新しい仕組み作りをやっているぞ!』と言われ、そこから原丈人さんに興味を持ちました。」(山口氏)
原丈人氏は、もともと考古学者を目指していた。考古学者は通常、補助金などで調査費用を捻出するが、原丈人氏は会社を設立しビジネスを展開、自分だけの力で調査費用を捻出している。表の顔は起業家であり投資家でありVCファンドのオーナーであるが、プライベートでは考古学を研究する。
山口氏はクックパッドを退職後、ランサーズに就職した。『働き方を変えるぞ』というマインドのもと、仕事にいそしんでいた。たまたま仕事で、サイボーズ 青野慶久氏と打合せをしていたとき、原丈人氏との食事に誘われた。
「講演会で原さんにご挨拶させていただいたことはありましたが、食事会は初めてでした。そこから原さんと直接お話しできる機会ができました。そこから人生が大きく変わりました。」(山口氏)
ランサーズを2014年に退職した後、山口氏は原氏とともにアフリカ諸国をはじめ、諸外国をまわる視察に帯同し、さまざまな薫陶を受けて、今日の山口氏がある。
原丈人氏について語る、山口豪志氏
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山口氏は生物学、原氏は考古学に興味がある。生物史や人類史の「史」は、時間軸でとらえる学問だ。
「人間は恐竜とは違い、骨ではなく情報で歴史を残せます。人類に気ヅキの視ゲキを与える雑誌『THE RACE』と言っていますが、『こういう考え方がある、こういう人がいるんだ』のようなエッセンスとして気ヅキを提供したいと考えました。また雑誌は目で見て楽しんでもらえるものにもしたかったので、写真や図版で見るだけでも面白いというのを目指しました。未来の人たちへのギフトとして遺る物を作ろうと意識しました。」(山口氏)
『THE RACE』は文章での気ヅキに加え、目で見ても楽しめる雑誌を目指している。その時代のアートも残したいとの考えもある。100年後、我々は生きていないが、その未来にいる人類に向けて作った雑誌であるというのだ。
「テーマはアート・サイエンス・ビジネスの3つです。人間が生み出した叡智の中で、再現性のないものがアート、再現性のあるものがサイエンスです。アートやサイエンスはそれぞれ人類にとって尊く価値のあるものであり、ビジネスはこれら2つの要素を流通させるための媒介するものであると考えています。この3つをあえて並列に並べて、それぞれに関わる人を取り上げています。新しい気ヅキを与える震源地になるアーティストやサイエンティスト、この時代に軌跡を残すビジネスパーソンや経営者をフォーカスして取り上げています。」(山口氏)
2023年の出来事を強引に3分割して仕分けして、アーティストの作品や、科学者が研究しているテーマ、経営者が営む事業やビジネス思想に触れることで、その時代感をそれ以降の時代、例えば100年後の未来の人たちに遺したいとの考えだ。
「どんなに優れた才能がある人や実績を遺した方でも、弟子やご子息がいないと、その人の業績は100年という時間を経ると忘れ去られてしまいます。原丈人さんはご子息がなく、悠久の時の中で、彼が生きた時間や偉業はかき消されてしまうと思ったとき、私は彼の弟子を自負しているので師匠を残したいという気持ちで、この雑誌を創刊しようと考えました。過去の芸術家の足跡を調べてみると100年ほどで綺麗さっぱり忘れ去られてしまうという事例が多くあるんですよね。原丈人さんは現代においては有名な方なので、いろいろなメディアでのインタビューや書籍でその業績が多少なりとも残っていくと思いますが、この雑誌でやりたかったのは、インタビュー時に『100年後の人にコメントをお願いします』と聞くことを決めていて、その言葉を遺そう、と。ちなみに雑誌のタイトルである【THE RACE】は慣用句である[THE HUMAN RACE]=[人類]という意味から付けた名称です。」(山口氏)
山口氏によれば、現在の我々のおこないが将来の人類に確実に影響を与えていくというのだ。将来の人類を思ったとき、彼らに遺すメッセージが『THE RACE』だという。
一番苦労したことは、何だろうか?
「やはり資金ですね。しっかりとこだわった紙の書籍をつくるにはお金が掛かります。汚れや傷みを軽減するためにも、雑誌なのに外装のカバーを付けたかったんです。さらにカバーの挿絵は版画家 小林敬生先生の作品[宙へ 〜或いは蘇生〜]をお借りしました。その絵の中には東京タワーがうつっていたり、目黒にある小林先生の自宅から見える東京の街並みがあったり、実際に現代に生きているさまざまな生物、サバンナの馬や深海の魚のような地球上に生きるさまざまな生き物が混在して現れています。お金集めは本当に大変でした。より多くの人たちに、この雑誌を出版する意義について知っていただき、共感してもらい、応援してもらって何とか初版の出版は実現できました。」(山口氏)
山口氏によれば、取材で全国をまわり、各地のインタビュー写真をそれぞれ撮影している。いわゆる書籍でなく雑誌の形にこだわった理由は、雑誌という形式であれば広告を掲載できるからだ。その時代の広告を見ることで、2023年に活躍していた企業やサービスも暗に遺すことができる。
『THE RACE』について語る、山口豪志氏
『THE RACE』は、他メディアでは取り上げられない面白い人にインタビューをしたり、あえて他で聞かれないような長期的な視点に立った質問をしたりと、独自性のある雑誌だ。キャスティングの面白さや普段知られていない著名人の人となりを楽しめる。現代の日々の生活を頑張って暮らしている人たちが、同時代の偉人の言葉や生き様を見聞することで現在の自分をかえりみて読んで欲しいとのこと。
現在、vol.02のクラウドファンディングを実施しており、支援者を絶賛募集中である。
https://motion-gallery.net/projects/therace
『人類に気ヅキの視ゲキを与える』唯一無二の雑誌であるだけに、興味を持った人は同誌のサイトを訪れてみては如何だろうか。
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