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次世代ガールズバンドプロジェクト「BanG Dream!(バンドリ!)」発の新たなリアルバンド・Ave Mujica(アヴェムジカ)が、初作品となるミニアルバム『Alea jacta est』を9月13日にリリース。また、それと前後して、TVアニメ『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』の最終話にAve Mujicaが登場し、これまで秘密のベールに包まれていたメンバーおよびキャストの情報がついに解禁された。

オブリビオニス(Key.)こと豊川祥子役の高尾奏音、ドロリス(Gt.&Vo.)こと三角初華役の佐々木李子、モーティス(Gt.)こと若葉 睦役の渡瀬結月、ティモリス(Ba.)こと八幡海鈴役の岡田夢以、アモーリス(Dr.)こと祐天寺 にゃむ役の米澤 茜――仮初めの名のもと、禁忌の運命で結び合わされた5人は、どのようにAve Mujicaと向き合ってきたのか。これまで各々の胸に秘めてきた想いに、リスアニ!初インタビューで迫る。

INTERVIEW & TEXT BY 北野 創

TVアニメ「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」を通じて向き合った各自のキャラクター性



――皆さん、ようやくAve Mujicaについてお話しできるようになりましたね。

高尾奏音 メンバー同士でもずっと「早く名前を明かしてライブをしたいね」という話をしていたので感無量です!

渡瀬結月 私、今日、SNSに自分がAve Mujicaだとバレるような内容のことを書いて世間を大変なことにさせてしまう夢を見てしまって……!

岡田夢以 私は0th LIVEのときに、バンドのイメージカラーに合わせて赤と黒のネイルをしていたんですけど、ライブ後に別件で写真を撮られるお仕事があって、そのネイルをしていることをすっかり忘れていたんです。撮影が終わった後に「あっ、ヤバい!」って気づいて、ネイルが映っていない写真を使っていただいたことがありました。

佐々木李子 あぶない(笑)。私も今放送中のアニメ(『BanG Dream! It’s MyGO!!!!!』)については、もし間違えて何かを言ってしまったら大変なことになるので、SNSで多くを語らないスタンスでいて。今まで溜めて我慢してきた分、これからは世界中にAve Mujicaを広めたい気持ちでいっぱいです。

米澤 茜 私も最初は「バンドリ!」のキャストに決まったことが嬉しくて、言いたい気持ちがすごくあったけど、絶対に言えないので我慢してきて。でも、そこからかなり時間が経ったので、今は一周回って冷静な感じになっています(笑)。

オブリビオニス(高尾奏音)

――アニメの最終話でついにAve Mujicaが結成されたわけですが、改めてご自身が担当するキャラクターを演じた感想を教えてください。まずはキーパーソンの1人となった豊川祥子役の高尾さんから、どうぞ。

高尾 祥子はMyGO!!!!!のメンバーの子たちの脳内にずっと残り続けている、CRYCHIICというバンドを作った回想シーンによく登場するキャラクターです(笑)。なんで急にバンドを嫌いになったのかずっと明かされずにいたのですが、最終話の最後のシーンの「ただいま……くそ親父」というセリフで事情がうっすらと見えてきて…。自分の境遇を隠していたからこそ、他の子たちにキツく当たるシーンが多くて、心が痛くなることもあったのですが、アニメの続編で彼女がどんな気持ちだったかが描かれると思うと楽しみです。

佐々木 私が担当している三角初華は、まなちゃん(CV:反田葉月)と一緒に「sumimi」としてアイドル活動をしている子で、人当たりが良くて優しい性格なので、Ave Mujicaとはかけ離れたタイプの女の子です。第10話で(高松)燈ちゃんとプラネタリウムで出会ってお話するなかで、「歌って伝わる気がするよね」と背中を押したシーンがあって。歌が好きな子なので、自分も共感する部分が多いです。

――祥子と初華は幼馴染で、第7話で祥子がMyGO!!!!!の「春日影」を見てショックを受けたときに、真っ先に助けを求めた相手が初華でした。

高尾 あの「忘れさせて」は言葉選びが衝撃でしたよね(笑)。この2人の関係性も今後注目していただきたいポイントです。

モーティス(渡瀬結月)

――そんな祥子に振り回されがちだったのが、渡瀬さんが演じる、元CRYCHIICのギタリストだった若葉 睦。

渡瀬 「BanG Dream! It’s MyGO!!!!!」では祥子と(長崎)そよの間で板挟みにされている状態でした。ここまで口数の少ないキャラクターを演じるのは初めてで、セリフ量が少ないうえに、ほとんど「……」だったなかで、睦の気持ちを表現しなくてはいけないのが私にとって挑戦でした。あとキュウリが好きで、携帯の待ち受けもメッセージアプリのアイコンも全部キュウリだし、MyGO!!!!!のライブにも自分が育てたキュウリを差し入れするんです。私自身はアレルギーでキュウリが食べられないのですけど……。

高尾 えっ、そうなんだ!?

渡瀬 好きだけど食べられなくて。でも、夏アニメだったので季節的にもちょうど良かったと思います。

――岡田さんが演じる八幡海鈴は、初華とMyGO!!!!!の(椎名)立希のクラスメイトで、プロ級の腕前のベーシスト。

岡田 海鈴ちゃんは第2話にチラッと登場して、セリフがあるのは第4話からだったのですが、最初はもう少し抑揚をつけてしゃべっていたんです。でも、「もっと淡々とした感じでお願いします」というディレクションをいただいて、今の「何を考えているんだろう?」という感じのしゃべり方になりました。ただ、立希ちゃんのことはすごく好きなんだろうなと思います(笑)。

高尾 いつも何かちょっかいかけているよね(笑)。

岡田 あと、私服が結構パンクで、しかもベースをハードケースに入れて片手で持ち歩いているんですよ。「めちゃくちゃ力持ちなのでは?」という考察をしているファンの方もいました(笑)。

――米澤さん演じる祐天寺にゃむは、「ドラムを叩いてみた」などにも挑戦している人気の美容系動画投稿者です。

米澤 実は最初は『ルパン三世』の(峰)不二子ちゃんみたいな、大人っぽいセクシーなお姉さんになる予定だったんですけど、途中で今の方向性のキャラクターに変更になって。私は声優のお仕事が初めてで、それまでずっとセクシーなキャラを練習していたので焦りました(笑)。あと、第12話で祥子が「あなた両利きですわね?」と言うシーンがあるのですが、あれは私が両利きというところからきた設定なので、親近感を感じてさらににゃむちゃんのことが好きになりました。

アモーリス(米澤 茜)

――声優初挑戦とは思えないしっかりとした演技でした。

高尾 茜ちゃんはすごくストイックにキャラクターと向き合っているんです。LINEとかでみんなに収録の相談をしてくれるし、アフレコのときは、にゃむのセリフを全部暗記してきたというお話も聞きました。

渡瀬 そう、私とりこち(佐々木)は現場で一緒だったんですけど、台本を見ないで演じていて、驚いて2度見しました。

米澤 素人すぎて、台本を見ながら演じるのは無理だと思ったんです。普段しゃべり慣れない言葉がたくさんあったので、これは丸暗記して臨もうと思って。

実は超仲良しバンド!? Ave Mujicaのリアルバンドとしての裏の顔



――皆さんはアニメのキャストだけでなく、リアルバンドとしても活動されていますが、その中で特に印象に残っていることはありますか?

佐々木 ライブはまだ0th LIVEだけで、5人でインタビューを受けるのも今日が初めてなので、お仕事というよりもプライベートで遊びに行った思い出のほうが強くて。

渡瀬 そうだね、みんなでご飯に行ったりとか。

高尾 この5人はめちゃくちゃ仲がいいんです!

岡田 バンドの雰囲気とは真逆だよね。ビジネス感は全然ないから。

佐々木 そう、青春してます!バンドの練習終わりにみんなでファミレスに行って語り合ったり、お休みの日にも集まって、遊園地に行ったり、私のおうちに遊びに来てくれたりして。仲良くなるにつれて演奏の質もどんどん上がってきているように感じます。

――そこまで仲良くなったのには何かきっかけがあったのでしょうか。

米澤 でも、私は最初からすぐ打ち解けられそうだなって思っていました。

渡瀬 個人的には、のんたん(高尾)とか茜ちゃんが、結構壁を作らずに話しかけてくれるタイプだったのが大きかった気がする。りこちもすごく積極的だったし。私はあまり自分からいくタイプではないのですが、すぐに溶け込むことができて。

高尾 バンドの練習終わりに、私が「スタバ行きたいんだけど、1人で行くの寂しいなあ……」って言ったら、結局、全員一緒に来てくれて(笑)。

佐々木 そんなこともあったね。会っていないときも、LINEグループで頻繁に連絡をしていて。あと、のんたんが私たちの写真を動画にまとめて共有してくれるんですよ。「好きすぎて作っちゃった〜」みたいな感じで。

高尾 メンバーのことが好きすぎて、「この愛をどうやって発散しよう?」と考えた結果、メンバーの写真や動画を集めたMVみたいなものを勝手に作って、メンバーに送りつけています(笑)。

米澤 しかも月に1回くらい届くんですよ(笑)。

高尾 会っていないときも、楽曲を聴くとみんなのことを思い出したりして……なんか恥ずかしくなってきた(笑)。

――そうやって打ち解けていくなかで、お互いの印象に変化はありましたか?

米澤 のんたんは最初に会ったときから同じ印象で、本当に裏表がない。

岡田 見た目通り、優しいよね。

佐々木 でも、ライブや練習で楽曲が始まった瞬間に豹変するんですよ。こんなに優しくてかわいい子が、一瞬でダークな世界を表現しているのがすごくて。

高尾 でも、それを言ったらみんなもそうだよね(笑)。

渡瀬 印象が変わったで言うと、りこちは結構ぶっ飛んでた。

佐々木 えー!? どういうこと?

高尾 初華ちゃんと似ているよね。

岡田 わかる。色んなことに対してのこだわりが強いよね。この間、初めてみんなで李子ちゃんのおうちに遊びに行ったんですけど、そのときも「ここは初華ちゃんのお部屋?」って思った。

米澤 確かに。ちょっとしたアクセサリーのケースとか小物がお洒落で、すごく初華ちゃんっぽかった。

佐々木 いやいや。大好きなみんなが来るから、ちょっと見栄をはってお洒落しようと思っただけだから。でも、それで言ったら、ゆづむん(渡瀬)は普段ふわふわでマイペースだけど、この前、みんなで遊園地に行ったとき、私とめいしゃん(岡田)とゆづむんの3人でお化け屋敷に入ったんですよ。そしたらふわふわから一変して、ずっと「ギャーッ!」って泣き叫んでいて(笑)。

渡瀬 りこちの服を破るかもって勢いで引っ張ってたもんね(笑)。

岡田 あんなに怖がるとは思ってなかった。バラエティ番組に出られるくらいのリアクションで(笑)。

高尾 睦ちゃんでは絶対に聞けない声だったよね(笑)。私は茜ちゃんの印象が結構変わりました。ドラムを叩くとめちゃくちゃかっこいいし、いるだけで存在感があるので、私は普段から「存在がインスタ映え」って言っているんですけど……。

米澤 それ、何度か言われた(笑)。

高尾 なので最初は「クールな子なのかな?」と思っていたら、初めて音合わせの練習をしたときに、演奏を始めた瞬間、茜ちゃんがこっちを向いてウインクをしてくれたんです。

一同 えーっ!

高尾 それで私、動揺しすぎて、演奏をミスりまくってしまって(笑)。そのときにすごくキュートでお茶目な子なんだなって思いました。

米澤 覚えてなーい!(笑)。私はめいしゃんが一番印象が変わったかも。色んなグループを掛け持ちしていて、その全部を忠実にこなしているので、完璧というイメージが強かったけど、普段は意外とお茶目な部分があって。そういうギャップを見せてくれたときに嬉しくなる。あと、これは印象が変わったとは違うんですけど、めいしゃんは自分を後回しにして誰かに譲るポジションになることが多くて。

高尾 そうそう。お姉さんって感じだよね。

佐々木 いつも冷静にまとめてくれる。

岡田 実際にこの中では最年長だからね。でも、私からすると、自分はどちらかと言うと人見知りタイプなので、お仕事系のLINEグループがこんなにも頻繁に動くことに驚いた(笑)。一度動き始めたら、みんなリアルタイムでずっといるから。

米澤 別に仕事の連絡とか関係なしに、めっちゃやり取りしてるよね。

高尾 深夜の1時くらいに突然、りこちからひと言「ねむ」ってきたりして(笑)。

佐々木 なんか言いたくなっちゃうんだよね。

岡田 みんなのいい意味での軽さにすごく助けられています。

高尾 バンドはこんなに重々しいのに(笑)。

――担当パートの楽器についても聞きたいのですが、皆さん、楽器経験はどの程度あったのでしょうか?

高尾 私は子供の頃からクラシックピアノをやっていて、コンクールとかにも出させていただいていたのですが、バンドで演奏するのは今回が初めてだったので、最初はドラムの拍子に合わせて演奏する感覚がなかなか掴めなくて大変でした。でも、みんなで練習した音源をおうちで聴きながら、楽器ごとにどういうリズムなのかを聴いて、そこに合わせてピアノを弾く練習を続けていたら、今ではバンドで合わせたときのほうが心地良くなるようになりました。

ドロリス(佐々木李子)

――佐々木さんは元々ソロアーティスト活動で、ギターの弾き語りをやっていましたよね。

佐々木 はい。アコギとエレキギターを独学で弾いていました。でも、7弦ギターで、しかもリードギター&ボーカルというポジションは初めてなので、バッキングとはまた違ったリードの単音弾きの難しさに結構苦戦しました。私は昔から周りの音を聴くことに慣れていなくて、ソロ活動のときもライブでバックバンドの演奏にノリきれないという悩みがあったのですが、Ave Mujicaでバンドのみんなの音を聴きながら7弦ギターと向き合うなかで、他の音と交わる楽しさ、音に入り込んでノレる楽しさを知ることができたので、本当に感謝しています。人から「ギターのセンスないね」と言われたこともあったんですけど、諦めずに続けてきて良かったです。

――7弦ギターは触ってみていかがでしたか?

佐々木 ネックが太いし、重いし、大きいので、最初は距離感が取れなかったんですよ。なのでとにかく体に馴染ませようと思って、おうちとかでもギターを持ちながら生活してみて。今はちょっとずつギターが体に馴染んできました。

――同じく7弦ギターで、リズムギター担当の渡瀬さんの楽器経験は?

渡瀬 私はギターの経験はまったくなくて。ただ、小学生の頃からエレクトーンを続けているので、「バンドリ!」のお仕事のお話を聞いたとき、キーボード担当かな?と思ったんです。そうしたら「ギターです」と言われたので「あれ!?」となって(笑)。でも、フタを開けてみたら、のんたんの演奏がすごかったので納得しました。彼女はミラノの女なので。

高尾 いや、コンクールで一度行っただけだから(笑)。

渡瀬 ギターは未経験だったけど、私はなんでもやりたい精神が強いので、「やってみたいです」とお返事したら、「7弦なんですけど大丈夫ですか?」って不安そうな声で言われて。でも、私はそもそもギターが普通は6弦ということがよくわかってなかったので、「全然大丈夫です!」って答えました(笑)。自分もエレクトーンはソロでやっていたので、アンサンブルは初めてで迷うこともありましたが、みんなが支えてくれるので、リズム隊として頑張ろうという気持ちで毎日練習しています。

ティモリス(岡田夢以)

――5弦ベース担当の岡田さんはいかがでしょうか。

岡田 私は小学校のときにピアノを少し習っていたくらいだったのですが、声優活動を始めたときに、何か1つは楽器を弾けたほうが武器になると思って、周りの方のアドバイスも受けて、ベースを始めたんです。最初は水色のジャズベースを中古で買って、先生も自分で探して、3ヵ月くらい習っていたんですけど、そのタイミングでこのお話をいただいて。そこからプロジェクトのレッスンとして習い始めたのですが、最初の1年くらいは4弦ベースをやっていたんです。でも、「キャラクターのベースが5弦のスーパーロングになります」ということで持ち替えて。

米澤 急にいかつくなったね(笑)。

岡田 重さも全然違うし、2〜3フレット分くらい長さが違うんですよ。ただ、私は手が大きいタイプなので、それが功を奏してある程度届きやすかったんですけど。そこからまた調整が入って、最終的に今の紫カラーのノーマルスケールの5弦ベースになりました。

――米澤さんは元々ドラマーとしても活動されていたんですよね。

米澤 私は小学4年生の頃からドラムをやっていて、そこから中学・高校・大学ではコピーバンドをやっていました。その後、インディーズバンドに入るために上京して、「バンドリ!」への参加が決まってからもしばらく活動していました。なのでドラム歴は結構長いです。ただ、普段の私のドラムのセッティングは1タムで、バスドラムはシングルペダルというシンプルなものだったので、Ave Mujicaのドラムセッティングとは全然違うんですよ。楽曲のジャンルもポップスがメインだったので、その意味では初挑戦に近かったです。

深淵なる重音と神秘的な映像美に彩られたAve Mujicaの世界



――ここからはミニアルバム『Alea jacta est』のお話をお聞かせください。重音編成によるゴリゴリのメタルサウンドを軸にした全6曲が収録されていますが、皆さんそれそれの推し曲を教えていただけますでしょうか。

渡瀬 さっきも少し推し曲の話をしていたんですけど、そのときにめいしゃんが挙げていた「Choir ‘S’ Choir」が私も好きで。まだ詳しくは明かされていないのですが、実はAve Mujicaの楽曲にはそれぞれにテーマとなる要素があって、0th LIVEの演出を見たときに、そのテーマに沿ったものだったので「これだ!」と思って感動したんです。そこから一気に好きになりました。

佐々木 私もレコーディングのときに楽曲ごとのモチーフを聞かされていて、そのイメージや世界観を意識しながら歌っていて。歌詞にも、Diggy-MO’さんの独特なフレーズと物語の中に、そのテーマに紐づくキーワードが散りばめられていたりするので、ぜひ考察していただきたいです。



渡瀬 めいしゃんはどうして「Choir ‘S’ Choir」が推し曲なの?

岡田 ベースがオリジナル曲の中では一番難しいから、向き合っている時間が長いというのもあるし、あとはこの曲の李子ちゃんの歌が好きなの。声の使い方とか技術のレパートリーがすごく豊富だなと思って。ちょっとがなりを入れたりしていて。

佐々木 えーっ、嬉しい!でも「Choir ‘S’ Choir」はみんなのコーラスも多いから、豪華な仕上がりになっているよね。

岡田 のんたんのセリフもいいよね。

高尾 ありがとう!他にも「Mas?uerade Rhapsody Re?uest」もセリフが入っているんですけど、祥子は曲になると急に英語をしゃべりだすんです(笑)。しかも「Choir ‘S’ Choir」はラップのところがラテン語になっていて。あと、これは多分誰も気づいていないと思うんですけど、「神さま、バカ」のサビ終わりの“神さま、バカ”のところにウィスパーで「神さま、バカ」っていうセリフが入っているんですが、実はそれも私です(笑)。

佐々木 ここの重なっているところ、エモいよね。

高尾 私の推し曲はその「神さま、バカ」で、李子ちゃんの表現力がすごいなと思います!落ちサビのところはピアノソロから李子ちゃんの歌になるんですけど、ライブやリハーサルで演奏するとき、李子ちゃんの歌の抑揚に合わせて演奏できればと思って練習しています。

佐々木 えーっ!逆に私はのんたんのちょっと泣きそうなピアノタッチに感化されながら歌ってた。

高尾 そうなの?じゃあいつもお互いのことを考え合って演奏していたんだね(笑)。



米澤 私も「Choir ‘S’ Choir」が推し曲なんですけど、それ以外だと「Ave Mujica」は最初にいただいた曲なので、単純に一番たくさん聴いてきた楽曲だし、バンド名がそのまま楽曲名にもなっているので、私たちらしい曲なんじゃないかと思って思い入れが強いです。

佐々木 私も「Ave Mujica」です。ここから始まった、私たちを代表する曲になっているので。この楽曲もみんなのコーラスがたくさん入っていて、サビを含め掛け合いになっている部分も多いのが好きだし、たくさんの人をAve Mujicaの世界に引きずり込みたい想いで歌ったので、「ここからどんどん同じ穴のむじなを増やしていきたい!」という気持ちになれる曲です。微笑んでいるように見せたり、ダークに表現したり、細かな歌い分けも工夫しているのでそこも注目してもらえると嬉しいです。

――「Ave Mujica」はアニメ最終話のライブパートで披露されましたが、上松範康さんが作詞・作曲を担当していて(作詞は織田あすかと共作)、キャッチ―なメロディとゴシックメタル感が強烈に耳に残りますよね。個人的には祥子がオルガンを弾くパートが好きです。

高尾 ありがとうございます!オルガンを触ったのは今回が初めてでした。ピアノとは弾き心地が全然違っていて。グリッサンドするときの手のひらで(鍵盤を)拭くようなやり方も初めてだったので、先生に教えてもらいながら頑張っています。

――また、今回のミニアルバムのBlu-ray付生産限定盤には、今年6月4日に東京・中野サンプラザホールで開催された0th LIVE 「Primo die in scaena」の模様を収録した映像が付属されます。こちらの見どころをアピールしていただけますでしょうか。

佐々木 ライブをやった当時の配信アーカイブとはまた違った、みんなの見どころをしっかりと抜き取って編集してくださっているので、みんなが意味を持ってパフォーマンスしている部分を細かく観ることができますし、アニメの最終話を経たうえで観ることによってより考察が捗ると思います。

――アニメ最終話のライブシーンと0th LIVEの演出は完全にシンクロしていましたものね。

高尾 そうなんです。セリフのパートも、スタッフさんと打ち合わせをしてアニメと同じセリフに調整していただいたので、最終話を観てからライブ映像を観てもらうと、キャラクターがそこに生きていることを感じてもらえると思います。



岡田 私はあかねん(米澤)が退場するときにスティックを投げ捨てるシーンを観てほしい。ライブが終わったあと、ファンの方もSNSで結構反応していて。衝撃だったっぽい。

米澤 確かにあそこは見どころかも(笑)。「あれはもしかしたら客席に投げて怪我をさせるといけないから、配慮してドラムセットに向けて投げたんじゃないか?」っていう優しいことをつぶやいてくれている人もいたんですけど、そこは想像にお任せします(笑)。

渡瀬 あのライブは全部が謎に隠されていたから、きっとお客さんからしたら全部が意味のあるように見えたんだと思う。それこそ私、「Ave Mujica」ででっかいかき回しをやっていたときに転んだのですが、「あれも意味のある演出だったんじゃないか?」っていう書き込みがあって。ただのガチ転びでした(笑)。

高尾 「ギターに向かってダイブしてるんじゃないか?」とか書かれていたよね(笑)。

佐々木 でも、そのあとの(客席に向けての)指差しがすごくかっこよかったよ。

渡瀬 フォローできて良かったー。あのとき、めっちゃ痛かったもん。

米澤 私は自分の推しの子のギャップを楽しんでほしい。みんな普段は女の子らしくてかわいいけど、ステージ上では全然違うので。「こんなかっこいいんだ!」っていう。ほぼずっと黒装束を着てますけど(笑)。



――改めて、皆さんはAve Mujicaというバンドの魅力をどのように感じていますか?

渡瀬 自分は今までの「バンドリ!」にはなかった楽曲の雰囲気とか、ちょっと棘のある歌詞が刺さる人には刺さる魅力だと思っていたのですが、それだけでなく、キャラクターとしてのAve Mujicaと、私たちリアルバンドのAve Mujicaのギャップも楽しんでほしくて。キャスト5人の仲がいいところを見てほしいです。だからこそ息の合った演奏ができるという部分も見せていきたいです。

佐々木 Ave Mujicaは毒のような要素や刺激的な部分があって、一度聴いたら耳から離れないし、ライブも一度見たら絶対に忘れられないような光景が広がっていたと思うんです。そんな闇の沼に引きずり込まれてもいいと思えるような心地良さを私たちは目指しているので、普段メタルを聴かない方もズブズブにハマってほしいです。私もメタルは初挑戦だったんですけど、今はクセになって、もっと追求したい気持ちが高まっているので、ファンのみんなもそういう思いになってくれたら嬉しいです。

高尾 Ave Mujicaは、CD音源ももちろんいいのですが、ライブがとても魅力的だと思っています。それこそ私もライブが終わったあとに配信アーカイブを観させていただいたのですが、それぞれの動きがキャラとマッチしているところや、音的にも視覚的にも楽しめる演出が多くて。衣装もみんな似合っているし、耳でも目でも楽しめるのがAve Mujicaの魅力だと思います。

岡田 MyGO!!!!!のライブ会場に怪しいボックスが届いたり、インフルエンサーの方(えっちゃん)のところに謎のどくろが届いたりするプロモーションも含めて、Ave Mujicaは始まりからずっと攻めの姿勢だと思うんですね。先輩バンドの皆さんがコンテンツとして確立してきたものがあるなかで、新しい刺激を追求する尖り方が個性的だと思っていて。だからこそ、私たちもキャラを際立たせるような、攻めの姿勢でライブパフォーマンスや演技に取り組んでいきたいなと思っています。

米澤 Ave Mujicaは「バンドリ!」のコンテンツやアニメとリンクしたバンドという見方をしてもかっこいいし、単純にバンドとして見てもすごくかっこいいし成立するバンドだと思っていて。それと、ああいういかつい楽器を使って、ああいういかつい楽曲を、かわいい女の子たちが演奏しているというギャップは、強みであり魅力でもあると思います。



Ave Mujicaの未来に待ち受ける運命――アニメ続編に向けての期待



――最後に、Ave Mujicaの名前を冠したアニメ続編に向けての意気込みをいただけますでしょうか。

高尾 今までの「バンドリ!」シリーズでは観たことのないものになると思います!1人1人のキャラクターが抱えているものが大きくて、「これは本当に女子高生たちがバンドを組んでいるお話なのか?」ってなりますし、私も毎話の収録のたびに続きが気になりすぎて、監督とかに「次はどうなるんですか?」って聞いてしまうんですけど、大体「まだ教えられません」って隠されてしまって(笑)。

岡田 まだ収録が途中なので、私たちもどんな完結を迎えるのか知らないんです。

佐々木 私はチラッと初華の話を聞いたときに鳥肌が立ちました。

高尾 えっ!? それ、教えてもらってない!

佐々木 これはまだ言わないほうがいいと思っていて。私、それを聞いたときに「えっ!」って立ち上がっちゃったくらいで(笑)。多分、ミステリー映画のように謎解き感覚でも楽しめる続編になると思います。

米澤 にゃむちはまだあまり出番がないんですけど、続編ではどんどん新しい一面を見せるので期待していてほしいです。

高尾 いつもAve Mujicaに事件を起こすキーパーソンだよね(笑)。

岡田 海鈴ちゃんも基本はあの感じですけど、新しい一面も出てくるかな、っていう感じですね。



渡瀬 これは渡瀬個人の話になるのですが、声優になって4年目になるなかで、すごくチャレンジをさせていただいた作品で。その努力の結果を早く世に知らしめたいので、オンエアが待ち遠しいです!

岡田 そうだー!本当にすごかったよね。

高尾 結月ちゃんは本当にありえないくらい頑張ってました!観ていただけたら絶対に「これのことか!」ってわかると思います。

――一体何が起こるんですか!? ちょっと怖くなってきたんですけど。

渡瀬 多分想像している以上のものが出てくると思います。私以外のみんなも色々な課題に取り組んでいる作品なので、そういう演技の部分もぜひ楽しみに観ていただければと思います。



●リリース情報

Ave Mujica Mini Album

『Alea jacta est』

9月13日リリース

【Blu-ray付生産限定盤】



品番:BRMM-10671

価格:9,900円(税込)

【通常盤】



品番:BRMM-10672

価格:2,970円(税込)

<CD>

1.黒のバースデイ

2.ふたつの月 ~Deep Into The Forest~

3.Choir ‘S’ Choir

4.神さま、バカ

5.Mas?uerade Rhapsody Re?uest

6.Ave Mujica

<Blu-ray>

・ライブ映像

Ave Mujica 0th LIVE 「Primo die in scaena」

1.黒のバースデイ

2.KINGS

3.ふたつの月 ~Deep Into The Forest~

4.暗黒天国

5.Determination Symphony

6.Choir ‘S’ Choir

7.堕天

8.神さま、バカ

9.PASSIONATE ANTHEM

10.Mas?uerade Rhapsody Re?uest

11.Ave Mujica

・ミュージックビデオ

1.黒のバースデイ

2.ふたつの月 ~Deep Into The Forest~

3.Choir ‘S’ Choir

4.神さま、バカ

5.Mas?uerade Rhapsody Re?uest

・ストーリームービー

1.ホントウノワタシ -再生-

2.マヨイコンダモリ -探索-

3.コタエヲサガシテ -摩擦-

4.キオクトゲンソウ -過去-

5.カクセイヘノウタ -招待-

特製ブックレット ※Blu-ray付生産限定盤のみ

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初回生産分限定封入特典

Ave Mujica 1st LIVE「Perdere Omnia」 最速先行抽選申込券

商品詳細はこちら

(C)BanG Dream! Project

関連リンク



Ave Mujica 公式サイト

https://avemujica.bang-dream.com/

Ave Mujica 公式X(旧Twitter)

https://twitter.com/BDP_AveMujica